"トリム&ラン"からのスペシャルゲスト放送 放送報告

【第49回~福祉×若さ~】「今日が残りの人生で一番若い」 認定NPO法人日本車椅子レクダンス協会 札幌支部長 佐藤保子さん

2017/07/26

株式会社アイ・サム_ロゴ

 

数週に渡り、身体が不自由でも子どもと一緒でもOKなマラソン大会『さっぽろトリム&ラン+ウォーク』(produced by .株式会社アイ・サム)よりゲストさまが出演してくださっています☆

 

 

第49回ゲスト

 

 

「ガチフク!」第49回目は、83歳にして現役看護士競技ダンスの現役プレイヤー、そして、日本の車椅子競技ダンスの歴史に名を刻み、現在は認定NPO法人日本車椅子レクダンス協会札幌支部長として第一線で活躍なさっている佐藤保子さんをゲストにお招きさせていただきました。

佐藤さんは昭和9(1934)年札幌生まれ。20歳から始めたという競技ダンス歴は63年。昭和59年生まれの結にとっては、ちょうど半世紀分の人生の先輩であり、ダンサー歴も45年の差があるまさに大先輩!
「健康な身体に生んでくれた両親に感謝!」と本日も元気溌剌です。

 

 

 

 

Change the view!
~福祉×若さ~

 フィールドが変わっても、
何歳になっても、
夢は必ず叶う!

~ 車椅子レクダンスとは?

車椅子ダンススポーツとは? ~

 

 

車椅子レクダンスとは、“車椅子使用者と非使用者双方が互いにダンスを通じて楽しむレクリエーション(引用元:wikipwdia)”のダンスのことだそうです。使用する車椅子は、普通の車椅子です。

佐藤さんが札幌支部長を務める特定NPO法人日本車椅子レクダンス協会は、2010年に、日本レクレーション協会において福祉レクレーション専門の団体として初めて「種目団体」に登録されたとのこと。
道内だけでも7つの支部があり、全国には430以上の支部が展開されており、なんと、韓国支部まであるそうです。

 

そして、驚くべきことに、その車椅子レクダンスの発祥の地は、北海道恵庭市だとのこと。佐藤さんによると、恵庭駐屯地の自衛官の隊長さんが考案したものなんだそうです。

9月16日には、車椅子レクダンス全国大会が恵庭市総合体育館で開催されます。今年2017年の全国大会はちょうど第20回になるとのことで、大会の成人記念を発祥の地で祝う運びなんだそうですよ。

 

車椅子レクダンス(画像引用元:特定NPO法人日本車椅子レクダンス協会HP)

 

 

 

そして、車椅子レクダンスに取り組む以前に佐藤さんが魂を注いでいたのが車椅子ダンススポーツです。こちらは、競技ダンスの“車椅子ダンサーとスタンディング(健常者)ダンサーがペアを組んで踊る”バージョンのダンスです。使用する車椅子は、スポーツ用の車椅子です。

スポーツ用車椅子の機動性を活かして、車椅子ダンサーは、旋回したり、フィギアみたいにクルクル回ったりします。その車椅子ダンサーの動きをスタンディングダンサーが時には片手で掴んで支えます。

スタンディングダンサーは脚への負担がすごいし、車椅子ダンサーもある程度体幹がないと吹っ飛んじゃうこともあるのよ」と、佐藤さん。
そんなハードな車椅子ダンススポーツを、佐藤さんは日本車いすダンススポーツ連盟の支部長に60歳で任命されてからの丸4年、水曜日以外は毎日明けても暮れても踊って腕を磨いていたのだそうです。

 

(動画引用元:YouTube)

 

 

 

――<平間>車椅子ダンススポーツの競技人口はたくさんいらっしゃるんですか?

 

 

「車椅子ダンサーになってくれるペアを探してあらゆるところに行ったけれど、なかなか見つかりませんでした。
やっと見つけたペアと踊っていたんです。丘珠在住の、パチンコに通っては蓐瘡して入院して、を繰り返してた人だったんですけどね(笑)

大会に向けて、毎日のように練習していました。でもある日、大会から発表された指定種目の中にヴェニーズワルツが入っていたんです。ヴェニーズワルツは難易度が高いので、まさか指定種目に入っているとは思っていなくて・・・そこから更に猛練習しました(笑)」

 

 

――<平間>あはは、当時もすごいやんちゃな車椅子ユーザーさんがいらっしゃったんですね(笑) 若いダンサーさんはいらっしゃるんですか?

 

 

「今は札幌支部には若い人がいないんです。決まったステップをするのが嫌みたい。若い人は自由に踊りたいみたいね・・・」

 

 

(動画引用元:YouTube)

 

(動画引用元:YouTube)

 

 

・・・なるほど。車椅子ダンスにもいろいろなスタイルのダンスがあるんですね~!

 

 

 

 

~ なんと、YOSAKOIでも平間氏の大先輩! ~

 

 

――<平間>佐藤さんは、YOSAKOIをやっていた時期もあるとお聞きしました。

 

 

「はい、『動・夢・舞(どんまい)』というチームでね、結成当初や歴代最高人数だった時期に踊っていたんですよ。前方が健常者演舞者の「鶴さん」で、後方が車椅子や障がい者演舞者の「亀さん」っていう構成で。前列の真中で踊っていました。

倉本聰さんが来てくれて、ステージバージョンとパレードバージョンをつくってくれたりしたんですよ。

当時は、主催側も障がい者演舞者の対応準備ができていなくて、特に車椅子の演舞者は、ステージ演舞するチームの入れ替わりの制限時間内にステージに上がりきるのが大変でした」

 

 

――<平間>僕も、その『動・夢・舞』に4年ほど参加していたんですよ!もう、チームの歴史も20年以上のはずですよね。
僕がいた頃は、車椅子が25~26人、耳や目が不自由な子20人くらいで、鶴さんが50人くらいいました。

 

 

 

絶頂期は100人くらいいたんですよ~!」

 

 

――<結>わ、じゃあ、平間くんの大先輩ってこと?

 

 

――<平間>うん、そうだよ!

 

 

「“別府市長賞”をもらったんですよ」

 

 

――<平間>僕も、“もう一度見たい10組”に選ばれて、みんなで泣きました!

 

 

「チームに、片足の親指だけしか動かない演舞者がいてね、その、身体で唯一動く親指に鳴子を挟んでよさこいに参加してたんですよ。あの姿には、本当に感動しました!」

 

 

――<平間>え、彼はまだチームにいますよ!

 

 

「わぁ、そうなんですね!
私も、靭帯を切らなければ、よさこいもまだやっていたかったんですけど・・・。演舞はもちろん、車椅子を押して踊って歩かなきゃだから、今のコンディションではなかなか難しくてね」

 

 

動・夢・舞(画像引用元:動・夢・舞HP)

 

 

 

――<平間>当時は地下鉄移動も大変だったでしょうね。
今はいろんな電動車椅子があるし、福祉制度もヘルパー制度も昔よりは整ってきていますし。

地下鉄利用時やバス利用時など、当時の移動時の工夫って何かありましたか?

 

 

車椅子を押して走るしかなかったです。当時はエレベーターもホームのはずれにしかなかったので、そこまで走って、乗車位置までまた走って。乗り換え時間に間に合わせるのが大変でしたよ。

あと、スロープもなかったですからね。乗る時はキャスター上げして、降りる時は後ろ向きに大きい車輪きから。ドアの開いている時間内にスピードを意識してやるのは、けっこうな重労働でした」

 

 

――<平間>今は各駅にスロープが用意されていますもんね。駅員さんもババッと寄ってきてスロープを設置してくれて、行き先の駅にどの車両に乗ったかの連絡もしてくれて、その駅でも駅員さんがスロープを準備してドアの前で待っててくれてます。

 

 

「当時は、停車時間内に乗るために30分前に集合したりしました。
車椅子5台での移動だと、電車の各ドアに1台ずつ待機して、「乗った?」「乗ったよ!」とお互い叫んで確認したりしましたよ」

 

 

――<平間>や~、大変だったでしょうね。
今は携帯電話もありますけど、当時なら、無線とか入手して使いたい状況ですよね。

 

 

 

 

 

~ パラリンピックの開会式に車椅子ダンスで参加!
夢が叶った瞬間! ~

 

 

――<平間>でも、その時代に5人引き連れて遠征に行ったんですよね?

 

 

「はい。1998年に、車椅子ダンススポーツ初のIPC公認世界選手権が幕張メッセで開催されたので」、当時の車椅子ダンスのペアと北海道から出場したんです。

そしてその翌日から、長野冬季パラリンピックの開会式に出るために東京から長野まで車椅子のペアと移動しました。車椅子ダンスは60組が参加していたんですが、そのうち5組が北海道から出たんですよ」

 

 

――<平間>え!? 長野冬季パラリンピックの開会式に出たんですか?

 

 

「そうなんです!あの感激は忘れられません!マスコミの人も入れないくらいの満員の観客がいて。神田うのが踊ってたり、有名な太鼓チームが演奏していたり。

氷のリンク上に敷物をパーッと敷いて大急ぎで車椅子を押して移動して、そこで車椅子ダンスをして。その時の移動も大変でしたけど(笑)
でも、私、パラリンピックに出るのが夢だったんですよ!」

 

 

――<平間>わぁ、当時60歳を過ぎた頃に、夢を叶えたんですね!

 

 

「はい、当時は62歳でした。だから、あの感激は絶対に忘れられません
みんなで「ご苦労様」「ありがとう」って泣きました」

 

 

――<平間>すごいタイミングで、佐藤さんが車椅子ダンススポーツに出逢って、長野で冬季パラリンピックが開催されて・・・もう、運命ですね

 

 

「はい。それから靭帯を切って車椅子ダンススポーツからは離れてしまっていたのですが、そちらの流れもまだ続いていて嬉しいです」

 

 

――<平間>日本車いすダンススポーツ連盟のHPの記録では、2015年にIPC公認世界選手権がローマで開催された、って載っていますよ。

 

 

――<結>さっきウェブ検索していろいろ調べていたら、「2020年東京パラリンピックにも車椅子ダンススポーツを競技として入れて欲しいと討議してる」と目にしましたよ!

 

 

 

 

~ 車椅子ユーザーだってハイテンションになる!
20年前の東京・長野大遠征 ~

 

 

――<平間>当時の東京・長野大遠征はどんな感じだったんですか?
バリアフリーとかユニバーサルデザインとかいう概念もなかった時代ですよね?

 

 

「はい。だからすごく大変でした。
東京の景色は私でさえも圧巻されましたし、人がものすごく密集しているのに、道路が狭くて・・・」

 

 

――<平間>何かハプニングはありましたか?

 

 

「まず、飛行機に乗るのが大変でした。車椅子での遠征だし、遠征先でダンスもしなくてはいけないので、もしものために車椅子メンテナンス用の工具を持って行きたかったんですが、その工具の持込の許可がなかなか出なかったんです」

 

 

――<平間>え?! 車椅子ユーザーにとっては、普通に必要なものなのに?

 

 

「はい。何十分も話し合って、やっと乗せてくれました」

 

 

――<平間>立場・境遇が違えば“当たり前”も違うって、すぐにわかってもらえなかったんですね。

 

 

「あとは、長野で、パラリンピックのお祭りのような雰囲気に興奮しちゃって、車椅子のダンサーが「ちょっとあっち見てくる!」と、長い急な坂を車椅子でシャーっと駆け下りて行ってしまって・・・

 

 

――<平間>危ない、危ない(笑)!

 

 

「こっちは、「怪我したらどうするの~!」って必死に走って追いかけてるのに、「じゃあ自分も!」って、他の車椅子ダンサーも暴走して坂を下って行ってしまって・・・

 

 

――<平間>手動車椅子だと、滑車と同じだから、下り坂だとすごいスピードが出ますもんね(笑)

 

 

「はい。一応みんな怪我はなく、ちゃんと本番で踊れてよかったです(笑)」

 

 

 

 

~ 他に誰もいないから私が現役第一線! ~

 

 

――<平間>あ、視聴者さんから質問が届いています!
“いつまでも元気でいられるために日頃からしていることってありますか?”

 

 

朝晩2食はお肉を食べる!そして、毎日継続して運動は欠かさない!
一日運動を休んだら3日筋肉が衰えるといわれるけど、今は一週間分衰えてしまうそうですよ」

 

 

――<平間>え!?じゃあ、僕、5年くらい衰えてる(笑)!
介護は筋力も必要だけど、有酸素運動じゃないし・・・。

 

 

今まで、全てを投げ打って、競技ダンス、車椅子ダンススポーツ、車椅子レクダンス、と身を投じてきました。

次の夢は、86歳で迎える東京パラリンピックの開会式に車椅子レクダンスで出ることです!

 

 

――<平間・結>かっこいい~!!!

 

「他に誰もやる人がいないから、私が現役第一線でいる。若くて五体満足なのに、“難しいからやらない”なんて、情けない!
だって、今日が残りの人生で一番若いのよ?」

 

 

――<平間>う・・・わぁ~~~~!はいっ!! もっとエネルギー振り絞っていろんなこと頑張ります!

 

 

――<結>私も、生涯現役ファイヤーダンサー目指します!!

 

 

 

 

 

今週のスポットライト!

手話で暮らせるサ高住

 

いろいろな福祉サービスが出てきて、いろいろなサービス付き高齢者向け住宅も話題になっています。

そんな中、『ほほえみの郷』という、全国初となる聴覚障がい者向けのサ高住が、札幌市手稲区に開所しました!

手話ができるスタッフを配置していたり、光・振動・文字などで食事時間や入浴時間や災害発生などの暮らしに必要な情報を知ることができる設備が導入されています。

「札幌で安心して暮らし続けたい」という高齢の聴覚障がい者の想いを受け、札幌聴覚障害者協会が今年2017年4月に開所したとのこと。

今後もこうやって、全ての人が札幌市で有意義に暮らせるような“理想の街の姿”がどんどん具現化していくと素敵ですね!

 

 

 

 

 

今日の新たな方程式!

 「福祉×若さ
=生涯現役、そして、今日が一番若い」
である!

 

 

――<平間>もう、今日はこれしかありませんね!

障がいがあってもなくても、そして自分に対しても、「もっといろんなことを頑張れるはず!」って心底思いました!

 

 

佐藤さん、ありがとうございました☆

 

来週のゲストさまも、身体が不自由でも子どもと一緒でもOKなマラソン大会『さっぽろトリム&ラン+ウォーク』(produced by .株式会社アイ・サム)よりお迎えいたしますので、どうぞお楽しみに☆

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ガチフク!次回のテーマは!

remember the 福祉×介護

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