"トリム&ラン"からのスペシャルゲスト放送 放送報告

【第45回~福祉×山~】「挑戦することで経験を得ることができ、達成したことで人生の役割を得ることができる」 チーム パラマウントアドベンチャー 事務局長 猪飼嘉司(よしつぐ)さん

2017/05/13

株式会社アイ・サム_ロゴ

 

今回の放送から数週に渡り、身体が不自由でも子どもと一緒でもOKなマラソン大会『さっぽろトリム&ラン+ウォーク』(produced by .株式会社アイ・サム)よりゲストさまが出演してくださいます☆

 

 

第45回ゲスト

 

「ガチフク!」第45回目は、チーム パラマウントアドベンチャー事務局長 猪飼嘉司(よしつぐ)さんをゲストにお招きさせていただきました。

チーム パラマウントアドベンチャーは、障がいを持っている人からはちょっととっつきにくいなぁと思われているアウトドアイベントに少しでも多くの障がいを持っている子どもたちや大人たちが親しんでもらうために、登山やカヌー体験などのネイチャースポーツイベントを年に数回開催しています

そして、それらのイベントには、一緒に参加して関わった健常者の方にとっての良い学びの体験となるようにと、ちょっとした工夫や配慮が散りばめられているんです。

 

チーム パラマウンドアドベンチャーfacebook

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チーム パラマウントアドベンチャー_ロゴ

(画像引用元:チーム パラマウンドアドベンチャーfacebook)

 

 

 

 

 

 

 

Change the view

~福祉×山~

 お互いの経験を分かち合うことで、
世界はどんどん広がっていく!

~ 目標に応じた下地をつくって臨む ~

 

 

「やっぱり車椅子に乗っていると、アウトドアフィールドは足が遠退いてしまいがちです。障がいを持っている子どもたちは、アウトドアの経験が少なくなってしまう、もしくは、全くない、という状況にいます。

それに、障がいを持っている子どもたちの親御さんも、どうやったら自分達でアウトドアフィールドに連れていってあげられるのかが、やっぱりなかなか分からない

 

そういった中で、僕らが、安全性も担保できるパッケージ企画を用意すれば、より多くの障がいを持った人にアウトドアイベントに参加してもらえる機会がつくれるんじゃないかと思ったんです」

 

 

――〈平間〉すごい! 猪飼さんと初めて会ったのは昨年度の『トリム&ラン』の実行委員会の場なんですが・・・ 結ちゃん、猪飼さんの腕見て、腕!バッキバキだから!

 

 

――〈結〉血管が・・・!

 

 

「いやいや、最近筋トレはサボり気味なんで・・・」

 

 

――〈平間〉サボっててそれなんですか?(笑)

手動車椅子ユーザーさんはわりと腕力がある方が多かったりするし、僕の周りには、ウェルチェアーラグビーの選手、ウェルチェアーバスケットボールの選手など、車椅子スポーツをされている方もいらっしゃるんですけど、僕の知り合いで一番筋肉バッキバキな車椅子ユーザーは完全に猪飼さんです!

自分の車椅子を持ち上げて筋トレとかされてますよね!(笑)

 

 

「いやいや、僕よりももっともっと日々努力して身体を鍛える取り組みをしている車椅子ユーザーさんはたくさんいらっしゃいますよ。

僕は筋トレマニアっていうんじゃなくて、目的があるのだからそれに相応する下地はつくっておかなくちゃいけない、と思っているので。山に行くのであれば、それだけの身体をつくっていかなくちゃいけないから。

最近は、インドアクライミングに週一回くらい通わせていただいていて、それが筋トレ代わりになっていてくれているのかな」

 

猪飼嘉司さん

 

 

 

 

 

~ 本当に山が好き。
だから、行きたかった ~

 

 

――〈平間〉結ちゃん、猪飼さんはね、日本人で初めて車椅子でキリマンジャロを登った人なんだよ!

猪飼さんは、なぜ山登りを始められたんですか?

 

 

キリマンジャロを登頂したのは2013年のことなんですけどね。4年も前のことなのに、いまだにそのタイトルでいろんなところに呼んでくださるのは有り難いことだと思っています。

“車椅子ユーザーの日本人初”というタイトルは後からおまけでついてきたんですけどね。帰国してからわかったことなんです(笑)
ただ本当に山が好きだから行きたいって、それだけの思いで行ってきただけなんですよ。

海外では車椅子ユーザーの方や障害をお持ちの方が、既にキリマンジャロを登っていらっしゃいますよ」

 

 

――〈平間〉キリマンジャロ登頂がきっかけでチーム パラマウントアドベンチャーが生まれてきたんですか?

 

 

「そうですよ。
僕は、27歳の時にバイクの事故に遭い、車椅子生活は20年経ちますが、もともと高校生の時から山岳部に入っていて山に登るのが好きだったんです。

車椅子になって十数年は、山に行きたいと思っていても、諦めていました。
車椅子で山の頂上に行きたいと思っても、その方法は自分では掴めなかった。

このキリマンジャロ登頂っていうのは、実は、オートバイの冒険家の風間深志(しんじ)さんが企画されたツアーにお招きいただいたことできっかけをつかんで、ギルマンズポイントという標高5,681mの登頂点まで行かせていただきました

 

でも、本当にいろんな葛藤がありました。

自分の足で山を登っていた記憶が鮮明に残っている反面、車椅子で行くと数メートルが全く進めない。
僕は、登山というのは、自分の力で登って降りてきて山に登ったといえる、それが登山のあるべきかたちだと思っていたので、人の力を借りて上がっていかなくちゃいけないということがものすごいストレスだったんです。

僕をサポートしてくれたチームの人は現地アフリカの7人のポーターたちだったんですけど、相当ディスカッションしたり揉めたりもしながら進み、最終的には本当にとても良い経験ができました

そうであれば、それを自分の中の経験で留めておくのではなくて、障がいを持つ人たち、特に子どもたちにこの経験を分かち合いたいなと思ったことが、チーム パラマウントアドベンチャーの設立に繋がっていきました」

 

 

 

 

~ 自分への誓い
「タイヤが地面に接地してる限りは全開で回す!」 ~

 

 

――〈平間〉具体的にどうやって車椅子でキリマンジャロを登ったんですか?

 

 

「僕は今日も、少しでも地面とタイヤがグリップするようにつくったこのオーダーメイドのゴツい(太くて溝の深い(スタッドレスのような))タイヤをはいた車椅子に乗っていますが、
これとは別に、車椅子のメーカーで有名な某OXで登山専用の車椅子をつくってもらったんです。

前に引っ張るバーをつけてもらったり、狭い登山道で両輪の幅が確保できないときのために、両輪を外して一輪車のように小さな真ん中のタイヤで走れるようにしてもらったりと、特注のスペシャルな車椅子をつくってもらいました」

 

 

――〈平間〉すごい! そして自分の力でこいでいくんですね!

 

 

「でもね、ちょっとしたところがうまく進めなかったりするんですよね。

皆さん、キリマンジャロという名前から、崖のような山を想像されていると思うんですけど、決してそんなことはないんです。世界で明峰と言われている数々の有名な山の中では断トツに登りやすい山なんですよ。

5,800メートルあるので高度障害に注意しなければなりませんけど。頂上近くになると酸素が地上の半分以下になってしまうので、脳に酸素が行きづらくなって吐き気や頭痛が出てきてしまって、ちゃんとそれらの変化を察知できないと最悪の場合は死に至ってしまいます。

ちゃんと気を付けて高山病さえクリアできれば、極端なことを言うと、登山経験がない方でも、頂上まで行ける可能性は十分にある山なんです

 

 

猪飼嘉司さん_オリジナル車椅子

猪飼嘉司さん_キリマンジャロ登山

(画像引用元:北海道ファンマガジン)

 

 

 

「とにかく、僕一人の力ではどうやったって頂上まで行くことはできません。

でも、最初の頃は、とにかく「手伝うな」「俺の車イスを押すな」「俺は自分でやるんだ」とすごく凝り固まっていました

ところが、
登山は当然チームで移動するので、食糧も時間も限られた中で僕のワガママを通すわけにはいかないと気付いて、じゃあその状況で自分はどのように頂上に行ってどのような達成感を得るのかと考えました

「必要な部分は手を借りて、そうじゃないところは精一杯行くんだ」と気持ちを切り替えて、前後に一人ずつついてくれているサポートに引っ張ってもらったり押してもらったりしてはいるけど、「タイヤが地面に接地してる限りは全開で回すぞ!」「一瞬たりとも絶対力は抜かない!」と自分に誓って

 

 

――〈平間〉頂上につくまでどれくらいの時間がかかったんですか?

 

 

「5日間です」

 

 

――〈平間〉5日間!? よくテレビとかで芸能人のイモトとかが登ってる様子だと、5時間とかで「やったぜ~!綺麗だぜ~!」って喜んでるのに、猪飼さんは5日間ですか!?

 

 

「はい。途中途中で山小屋でキャンプしながら、ちょっとずつ進んでね。

イモトさんとか相当いろいろ登ってるよね~。僕、羨ましくてしょうがないんだよね(笑)」

 

 

――〈平間〉じゃあ、ガチフク!でもゆくゆくはあんなコーナーができるように頑張ります!世界中どこでも車椅子で行っちゃうぞ、みたいな(笑) そのコーナーは猪飼さんにお願いします。

 

 

「ほんとかい?(笑)」

 

 

 

 

~ 気持ちの中では即決!
後悔したくない ~

 

 

――〈平間〉でも、キリマンジャロに行くんだ、って決断する時、決断のきっかけとか反対の声とかはどうだったんですか?

 

 

「車椅子生活になってから登山を諦めて、障害者スポーツとかの方にシフトして頑張っていて、山を忘れてしまっていたところもあったんですよ。後から思えば、気持ちをまぎらわせるためにスポーツに打ち込んでいたところもあったのかな、とも思うんですけど。

そこに、キリマンジャロって名前がポーンっと出てきたら、自分の足で山を登っていた頃の記憶や感覚がバーッと一気によみがえってきました

"行く"ということに対しての決断に迷いや悩みはほとんどなかったですね。気持ちの中では即決!

 

ただ、周りはね・・・。

僕には、相談しないで何でも物事を決定してしまうクセがあるので、「勝手に行くの!?」という反応でしたね。

当然遠征に関わる参加費の自己負担金なども決して安くない金額だったので、家庭があって子どももいる中で・・・」

 

 

――〈平間〉え?家族の了承も得ずに決断したんですか?

 

 

・・・得なかった

 

 

――〈平間〉すげ~!(笑)

 

 

「もう、決断に関しては事後報告だったね。もちろん黙って行ったわけじゃないですよ。「行ってくる」っていう話はちゃんとしました」

 

 

――〈平間〉相当ビックリしてたんじゃないですか!?

 

 

「や~うちの嫁なんか角が生えてましたね・・・「独身のつもりか~い!」って」

 

 

――〈平間〉や、お嫁さん、怒りますわ。何日も家を空けるわけでしょ?

 

 

「そうなんですよ。あの時で2週間くらい空けたのかな? ん~・・・ね(笑)」

 

 

――〈平間〉や~、でも、諦めていたのに、可能性がポッと現れたら、もう行くしかない!って思いますよね。 バッと可能性掴みたいですよね。

 

 

「もうね、これで行かなかったら一生後悔すると思って、周りの環境がどうだとか、仕事がどうだとか、っていうことも、申し訳ないけれどあの時は二の次三の次でしたね(笑)」

 

 

――〈平間〉や、男としてかっこいいと思う!

 

 

「僕の人生そんなのの繰り返しなんだよね」

 

 

――〈平間〉あははははははは!

 

 

「ね~。そんな旦那、結さんはどう思う?」

 

 

――〈結〉私は大好きですよ。

 

 

――〈平間〉や、結ちゃん自体が肩書きたくさんあってわけわかんない人生送っちゃってる人だから(笑) 結ちゃんみたいな嫁だったらいいかもしれないけど、例えば、主婦をやってる一般的な成人女性の普通のお嫁さんだったら、怒る人が多いですよね(笑)

 

 

「そうだろうね。その辺のバランスをうまく取っていかないといけないんでしょうけど・・・なかなか難しいね(笑)」

 

 

――〈平間〉でも、メディアとかに出て、希望を与えられた子どもたちや、登山をしている健常者の人が「車椅子の人でもあそこまで登れるのか。マジか。すげぇじゃん」って刺激されたはずです。

笑顔が増えたと思うし、それをきっかけに勇気付けられて何かを始めた人がきっといると思いますし、すごい良いことですよ!

 

 

「そうかい?そう言ってもらえると何とかやってる意味もあるのかなぁと思えるよ。ありがとう」

 

猪飼嘉司さん_キリマンジャロ登頂

(画像引用元:北海道ファンマガジン)

 

 

 

 

 

~ 障がい者になったからこそ、
生きることに貪欲になれた ~

 

 

――〈平間〉パラスポーツとかはいろいろあるけど、車椅子で登山ってなかなか耳にしませんでした。しかも、健常者だった頃はキリマンジャロには行ったことがなかったんですよね?

 

 

「そうなんだよね。だからね、そう思うと、不思議なことに、障害者になってなかったら、きっと僕はキリマンジャロに行ってないと思うんだよ。

障害者になったからこそって言ったら変ですけど、やっぱり"生きる"ということに対して貪欲になった。良い意味でも悪い意味でもですけど。

もしかしたらこの人生が明日終わってしまうかもしれないし、僕が車椅子になったあのバイクの事故で死んでたかもしれないし、そうであれば、少しでも悔いを残さないような生き方っていうのをしていきたいって強く思うようになったんです」

 

 

――〈平間〉"障がい者になったから得られたもの"や"障がい者になったからこそ残せたもの"が生まれる可能性って、札幌での日常でもけっこうたくさん転がってると思うんです。

僕がよく一緒に飲みに行く年下の車椅子の友達が、生れつきの重度の障がいを持っている子なんですけど、すごい仕事もバリバリできる子なんです。その子が「逆境がチャンスですよ!」「損して得取れっすよ!」ってよく言うんです。

で、「おまえズルいな!それ、車椅子ユーザーだと常に言えるやつじゃん!」ってつっこんでるんですけど(笑)

 

 

「そうなんですよ。僕らの場合、逆境ばかりが転がっているからね。だから、その分、"挑戦"もしやすいというか(笑)」

 

 

――〈平間〉そうそう。五体満足の僕が挑戦できない(できて当たり前のことで、挑戦になっていない)こととかもたくさんありますよね。

障がいを持っていなかったら得られなかったものを得ることができちゃう状況それは本人やみんなの光になるから、その人の周りの人を元気付けたりはもちろんなんだけど、その事実をより多くのいろんな人に知って感じてもらいたいですね。

 

 

 

 

~ 同じ時間を一緒に過ごす。
生活レベルでの気付きを人生に落とし込む ~

 

 

「そういった当事者や、障がいを持っている仲間に留まらず、健常者の方にとっても気付きとなれたらな、と思っています」

 

 

――〈平間〉視野が広がるはずですよね、絶対!

 

 

「そうそう。だからね、障がいをもった子どもを対象とした登山イベントにしたって、僕は「車椅子の子どもたちの手助けをしに来てください」とは決して言わないんです。健常者の参加もなくちゃイベントが成り立たないんですけど、ボランティア募集っていう言い方はしない。

お互いができるお手伝いをしながら"この時間を一緒に楽しもうよ"というスタンスを大切にしています

 

登山のイベントは多いときで100人くらいになるんですけど、健常者からも障がい者からも、全員から同一の参加費をいただいてます健常者だから・ボランティアだから無料でどうぞ、ということはしていないんです

"みんなで一緒に楽しむんだよ"という雰囲気づくりや意識付けを大切にしています。

 

チーム パラマウントアドベンチャー

(画像引用元:チーム パラマウンドアドベンチャーfacebook)

 

 

 

――〈平間〉僕はスポットウォーキングというプロジェクトをやらせていただいているんですけど、そこは同じです!

「車椅子の人たちが楽しみたいからボランティアお願いします」じゃなくて、一緒に楽しむスタンスの方が気付きも多いし、普通に友達になれる。友達として接するというレベルで感じた気付きだから、自分の生活に持って帰ったときに自分の視野が広がる

意識を変えるとか、町を変えるって、そういうことだと思うんですよ。

 

 

「うんうん。それに、去年、障がいを持った成人の方から、子どもの時に登山した経験がないから、自分も山に行ってみたいという問い合わせをいただいたので、少しでも応えられたらと思って、成人を対象としたアクティブチャレンジを札幌の手稲山で初めてやりました

きっと今までは時代的に、親が「この子は障害を持っているから無理だ」と諦めることがほとんどだった。最近はそういうところは進んできてるけど、やはり僕と同じくらいの年代の、特に先天の障害を持った方は、社会との軋轢があるような幼少時代から今までを過ごされた方が多くて、この歳になって改めてチャレンジしてみたいとおっしゃる方が非常に多いんです

 

 

――〈平間〉わ~!やりたい人、絶対い~っぱいいると思います!

 

 

「みなさん、子どもたち以上に喜んでいらっしゃいましたね(笑)」

 

 

――〈平間〉寧ろ、みんな子どもになる!みたいな?(笑)

 

 

「手稲山って、頂上にテレビアンテナか何かの基地みたいなのがあって、点検のために車で行けるように麓から頂上までアスファルトの道路が通ってるんです。だから、その時は電動車椅子3台と一緒に行きました。・・・いやぁ、さすがに電動車椅子は速いね!」

 

 

――〈平間〉時速6kmキープですもん!ずるいじゃないですか!(笑)

 

 

「あははははは! でもね、下りの途中でバッテリーがなくなっちゃった方がいらっしゃって。電動車椅子って、電源が切れるとブレーキもきかないんですよね。僕も新しい気付きでした

だから、それを制動するために周りのスタッフがすごく大変だったという(笑)」

 

 

――〈平間〉車椅子を押すのも、上りよりも下りの方がキツいんですよ。腰痛いし、常に引っ張る力を使ってなきゃいけないし。

 

 

「でも、またそういった声があれば、小さなイベントでもいいからできたらなぁ、と思っています。

そして、僕らはね、健常者スタッフは札幌近郊の大学生が多いのだけど、彼らの将来にとっても良い学びになるといいなぁ、と思っているんです

 

 

――〈平間〉社会に出る前から生活レベルで感じてくれたら、きっと社会がどんどん変わるきっかけになってくれますよね

 

 

 

 

~ 共鳴する2つのプロジェクト ~

 

 

――〈平間〉猪飼さん、チーム パラマウントアドベンチャーで障がいをもった子どもたちとそうじゃない人たちが一緒に楽しむ活動を立ち上げて4年くらいですか?

 

 

「そうですね」

 

 

――〈平間〉ちょうどスポットウォーキングと重なるんですよ!2012年に今の活動のきっかけとなる動きはあったんですけど、組織化して定期イベントになったのは2013年からなんです。

 

 

「へぇ~!スポットウォーキングのきっかけって?」

 

 

――〈平間〉きっかけは、僕とマネージャーの佐藤成二が一緒にご飯を食べに行って、「ここ、不便だね」「ここ、こうだったらいいね」っていう呟きをお互いがたくさんしたことです。「車椅子ってここがこういうふうに不便なんだね」とか「目の見えない人はこういうときこうするんだね」とかいう呟きって街じゅうにたくさん転がってるんじゃない?それらを集めて発信しようよ!という取り組みに発展して。

そして、「ただただ楽しいことを共有しよう」っていうのが、その具体的な方法なんです。飲食の方やバーテンダーさんや学校の先生や美容師さんなどの、福祉従事者じゃない人と一緒にやることで気付きを広めていこう、ということを大事にしています。

2015年には、フリーペーパー『車イスで入れるおいしいお店』をリリースさせていただきました。

ビジネスとして成り立たないと仕組みって継続していかないので、雇用も生んでいきたいなと思っています。

 

 

「壮大な取り組みですね」

 

 

――〈平間〉行政じゃできないことを、街の力で成し遂げたいなと思っていて。

モデルケースを一度札幌でつくれてしまえば、全国の参考事例になれると思うんです。仕組みはもちろん、これまでの僕たちの気付きも、全国に広がる可能性があると思うんです。

そして、全国の当事者が活躍できたり、全国の当事者が自分の力で稼いで飯を食える可能性が大きくなると思うんです。
そのためには、もっと稼げるツールやコンテンツや、活躍できる場をつくらなきゃいけないんですけど。

 

 

「福祉に関するコンセプトのビジネスで稼ぐのは罪だ!って風潮あるよね! 取るべきところからは取って、還元すべきところには還元することが大事だと思うんだけどな」

 

 

――〈平間〉僕は、ビジネスとして成り立っているからこそ、行政の穴埋めもできるという考えを貫いています。

通勤・通学の支援、街のバリアフリー化にやっと少しずつ手掛けさせていただけ始めたので、猪飼さんのようにアクティブに頑張っていきます!

 

 

 

 

~ 自分の役割を全うできることが人生の幸せ ~

 

 

「僕は基本的に好きなことをやらせていただいていて、且つ、有り難いことにそのことに賛同して支えてくださる方たちがいてくださって頑張らせていただいている幸せな環境です。

やっぱりね、役割を持たせていただいているっていうのが有り難いな

 

 

――〈平間〉本当にそうですね。健常者も障害者も関係なく、役割がなかったり、誰にも頼りにされなかったり、っていう境遇だと絶対に心が病んでいくだろうし、「自分の役割を持つ」ことをみんな求めていると思いますし。

 

 

「自分の役割がないなんて、そんな淋しいことはないよね。いろんなことをやらせていただいて、本当に有り難いです」

 

 

 

 

 

 

今週のスポットライト

「チーム ガチフク!メンバー募集」

 

6月11日(日)開催の『第11回 トリム&ラン+ウォーク』にチーム ガチフク!で参加します!!!

種目は、トリム部門の6kmリレーです!

一人当たり1.2kmですよ。

 

~ 応募方法 ~

ガチフク!のFacebookページ
メッセージ機能で連絡をください☆

 

 

ちなみに平間氏は、陸上部だったにも関わらず、短距離と幅跳びだったため、長距離は嫌いだそうですが、当日は頑張るそうです(笑)

 

参加者全員には、参加賞として、今年はオリジナルスポーツタオルとドリンクが贈られます。

 

その他にも、チームパラマウントアドベンチャーが担当している障害者スポーツの体験コーナーや、伊藤友里選手が出場しているスペシャルオリンピックスのブース、障害者就労支援の事業所によるフードコーナー等も楽しめます!

 

健常者も障害者も混ざって一緒になって、同時にスタートして同じコースを走って同じゴールを目指せる、完全なるユニファイドマラソンは『トリム&ラン+ウォーク』の他にはありません!

 

 

チャレンジしてみたいな

チャレンジしてみた

達成した

自信に繋がった

他のことにもチャレンジしたいと思った&周りの人もチャレンジする勇気が出た

・・・そんな光の連鎖を一緒に生みましょう!

 

 

そして、参加しなくても、絶対に会場に遊びに来て欲しいです!

プロやセミプロの選手の走りはもちろん、障害を持った方や盲導犬を連れた方やベビーカーを押した方や高齢者の皆さんが頑張っている姿を目の当たりにして、いろんなことを感じてください!

 

 

そして、どんなコースを走るか不安な方に朗報!

5月21日(日)と6月4日(笑)に、実際のコースを走れる練習会もあります!

10:30に、さけ科学館の前に集合です☆

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の新たな方程式!

「福祉×山=挑戦そして光」
である!

 

――<平間>挑戦する気持ちの向こうには何らかの光があると思うんです。

達成感を得た本人の中にかもしれない、誇りに思ってくれる家族との絆かもしれない、メディアを通して元気づけられた誰かの新たな生きるエネルギーかもしれない。

挑戦することで新たな光が生まれる!

 

本当に今日は話していてずっと鳥肌がたっていました。

 

 

 

猪飼さん、どうもありがとうございました!

来週のゲストさまも、身体が不自由でも子どもと一緒でもOKなマラソン大会『さっぽろトリム&ラン+ウォーク』(produced by .株式会社アイ・サム)よりお迎えいたしますので、どうぞお楽しみに☆

 

株式会社アイ・サム_ロゴ

ガチフク!次回のテーマは!

remember the 福祉×介護

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