放送報告

【第23回~Remember the 福祉×お米の可能性~】「真心故に挑戦し続ける美しいトップリーダー」  株式会社アサヅマ 代表取締役社長 朝妻史江さん

2018/07/09

第23回放送ゲスト

 

 

「ガチフク!」第23回目も、株式会社アサヅマより代表取締役社長 朝妻史江さんをお招きさせていただきました。

 

第22回放送の内容はコチラ
↓ ↓ ↓

「“町のお米屋さん”出発だから思う、
何よりもお客様にお届けしたいもの」

 

 

 

福祉の向こう側!
Remember the
~ 福祉×お米の可能性 ~

 どんどん生まれる“やってよかった”
現場での想いを最優先に。

配達から“訪問”へ。
お米配達の“向こう側”に思い描く経営ビジョン

 

 

 

――<平間> 株式会社アサヅマでは、札幌市内とその近郊において、さまざまな理由で買い物に行くことが難しい方たちのお宅に道産のお米、お米に関わる食品、季節の野菜、牛乳(森永牛乳と提携)などをお届けしているのですね。

今後はどのような展開を思い描いているのですか?

 

 

「お客様のほとんどが年配の方です。現在はお届けさせていただいた際にその場で代金をいただくスタイルですが、今後は、息子さんや娘さんにご購入していただき、お届け先を御両親や御祖父母様のお宅にしていただけるようにしたいと思っております。そして更に、弊社の配送スタッフがお届け先の方のお姿を撮影し、その写真をご購入者さまにお送りして“お元気ですよ”というご様子をお伝えできる役割を担えたらと思っております」

 

見守り画像

 

――<平間>素敵ですね!親孝行としてお米をお届けし、尚且つ、御両親や御祖父母様のご様子をお伝えする“見守り”の役割をなさるということですね。

 

 

――<結>お客様のご様子を写真でお送りするというのは、スタッフさんからのアイディアなんですか?

 

 

私がそのようにしたいと思ったんです。一ヶ月に一回などと定期的に訪問することで、離れて暮らしていらっしゃるご家族の代わりにご様子をお伺いできていることになっていると気付いたからです。これからは、このように弊社サービスを楽しんでいただけるようにんさればと思い描いております」

 

 

――<平間>そう思い描くきっかけになったスタッフさんのエピソードはあるんですか?

 

 

「たくさんありますよ。あるスタッフは「近くに来たら寄ってね」とお客様からご連絡をいただいたのでお伺いすると「お赤飯を炊いたからどうぞ」と言われたことがあったそうです。また、スタッフが訪問する時間に合わせて温かいコーヒーを淹れてくれたりするお客様もいらっしゃるそうですよ。きっと、お孫さんに接するような感覚で弊社スタッフに接してくださっているんだと思うんです」

 

 

――<平間>一人暮らしのお年寄りの方は、普段は若い人とのつながりや会話する機会が少ないですからね。そこのニーズに朝妻社長が光を当ててサービス内容に反映されるのは素晴らしいですし、良いまちづくりのアクションになりますね。

お届け先のお客様のご様子についての情報は社内で共有されていらっしゃるんですか?

 

 

それぞれのスタッフの担当エリアが決まっているので、配達スタッフ同士での情報共有はあまりありません。電話受付のスタッフは全体を把握してくれていたり、「いつもの○○さんが、こんなことをおっしゃっていましたよ」と配達スタッフに報告してくれたりしていますね」

 

 

 

 

良きリーダーは“まずはやってみる”!
そして、ガチフクに新コーナー誕生☆

 

 

――<平間> 大きな会社の経営者さんほど現場まで目が届きづらいイメージがあり、お客様の笑顔やその笑顔を見て喜びを感じているスタッフの表情を見る機会が少ないように思うのですが、実際はどうなのでしょうか?

 

 

「経営上層部の方に現場の反応が直接伝わりにくいということは否めないので、余計に感覚が離れてしまうこともあるのだと思います。

私も直接はお客様のお顔を見れる機会はありませんが、初めてご利用してくださったお客様には手書きでお礼のハガキを出しております。それに対してのお礼のお電話やお手紙を私に直接いただけることもあります。自分にとっての大きな励みになるため、3年ほど続けております

 

 

――<平間>素敵ですね。

 

 

――<結>真心が伝わりますね。

 

 

――<平間>お客様の想いに寄り添った結果、経営側がやりたいと思ったとしても、業務上の大きな変更が生じて現場の負担になってしまうケースもあると思います。スタッフさんから「それは大変です」などという声が上がることはありますか?

 

 

「新しい試みをするときは、反対の声や「無理なのでは?」という意見の方が多く出ますね。でも、とりあえずやってみます。そしてその結果、「やってよかった!」という声の方が多く出てくるケースがほとんどなんです。なので、まずはやってみることにしています

 

 

――<結>素敵なリーダーさんですね。

 

 

――<平間>“お米を届けるのと同時に想いを届ける”というような感覚をトップであるの朝妻社長がお持ちということが素晴らしいです。

働く人のモチベーション維持や、お客様に気持ちの部分でアプローチする方法についてのアドバイスをいただけますか?

 

 

お客様が喜んでいらっしゃるお顔を見てスタッフが嬉しいと思える瞬間を増やすことが大事ですね」

 

 

――<平間>なるほど。僕は、介護とは、食事、入浴、排泄をスムーズにすることではなく、その先の“楽しいことをしたい”“誰かと一緒にいたい”“孫の顔が見たい”などの介護の“向こう側”の希望を叶えることだと思っています。

紹介が遅くなりましたが、配達の“向こう側”にあるお客様の生活を考えられて活躍されている株式会社アサヅマさんに敬意を表して、remember(ゲストさんが連続2週来てくださった回)では『福祉の向こう側』という新コーナーを設けたいと思います!これからはこのコーナーの中で、福祉従事者さんたちが本来突き詰めたいと思っている部分をカバーしている民間企業さんの素敵な取り組みについて熱く語っていければと思っております!

 

朝妻社長

朝妻社長(画像参照:SUPER CEO)

 

 

 

 

プロ直伝!
お米に関する豆知識

 

 

――<平間>先週の放送の合間に、朝妻社長から「食管法(食料管理法)」というキーワードが出ました。元々は1942年に制定され、1995年に廃止されたものだそうですが、簡単に言うと“食料の価格を一定にする”という法律なんですか?

 

 

元々お米はお金と同じで非常に価値があるもので、誰でも扱えるものではなく、決まった場所で販売・購入しないといけなかったものだったんです。つまり、指定の場所以外でお米を売買すると闇米として罰せられていました

しかし、食管法は戦後の食糧不足の時代には必要な法律でしたが、飽食の時代なってお米が余るようになると、1970年頃から政府によるお米の在庫管理コストが赤字になったことから闇取り引き問題が浮上してきたために不要な法律となり、廃止となりました」

 

 

――<平間>時代の変化に応じて定められ、なくなっていった法律なんですね。

 

 

「今では米の販売は免許制ではなくなり、個人事業主でも自由にどこでも売れるようになったんですよ」

 

年貢米

 

――<平間>そうだったんですね!

では、『ゆめぴりか』や『あきたこまち』などのことを指していう「ブランド米」の定義を教えてください。

 

 

「ブランド米」とは、“他の種類のお米が混ざっているのは100粒中2粒以下ですよ”という状態のお米です。例えば、『ゆめぴりか』と『ななつぼし』を収穫した農家さんがいたとします。『ゆめぴりか』の次に『ななつぼし』を精米機にかけた場合、『ななつぼし』の中に『ゆめぴりか』が全く残っていないのは難しいですよね。このような“悪意がなく混ざってしまった場合は罰しませんよ”という指標にもなっています」

 

 

――<平間>「ブランド米」ではないお米は何というんですか?

 

 

「ブレンド米」といいます。値段を安くするためにブレンドすることもあるのですが、ブレンドした方が味が良くなる場合もあります。お米の味や出来はその年その年によって違うので、不作気味だった年は敢えて「ブレンド米」にして販売し、その年の市場の米の質を一定に保つ役割もあります。

「ブレンド米」の味の良し悪しはお米屋さんの技術で決まります。「これとこれのブレンド米の方が酢飯に合う」というこだわりを持ったお寿司やさんもいらっしゃるそうですよ」

 

 

――<平間>コーヒー豆と同じですね。水分を含みやすいなど、お米によって特徴もいろいろ違うのでしょうね。

僕が小学生だった頃、国産米の不足から食感の全然違うタイ米が食卓に出てきましたが、そのようなときに“チャーハンにすると美味しいお米の混ざり具合”とか“おにぎりにすると美味しいお米の混ざり具合”をつくり出すのがお米をブレンドする技術ということですね。

 

ブランド米

 

「そうですね。

また今週も1時間もしゃべれるかな、と心配していましたが、あっという間の楽しい時間を過ごせました」

 

 

――<平間>朝妻社長、お忙しい中2週連続で出演してくださり、本当にありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

~今週のスポットライト~

 みんなの交通手段

 

 

――<平間>スポットウォーキングさっぽろでは、毎月第2日曜日にみんなでいろいろなところにお出かけするイベントを企画・運営しています。今回は北広島の「三井アウトレットパーク」に行ってきました。

バスの運行会社には「車椅子ユーザーが乗ります」と事前に連絡をして、車椅子ユーザー対応の低床車両の運行時間にちゃんと行ったのに、なぜか運転手さんに「車椅子は1台しか乗れない」と言われました。無理矢理乗せていただきましたが、帰りは利用する便を予め決めてくれと言われたんです。

車両の準備があるみたいなので仕方がないことだとは思うのですが、本来、バス、地下鉄、タクシーは誰もがいつでも気兼ねなく使えるのが当たり前だと思うんですよね。物理的にどうしても難しいハードルがある場合も中にはありますが、障がい者の方が当たり前にサービスを受けられるように企業レベルで取り組んで欲しいです。

朝妻さんはどう思われますか。

 

 

――<朝妻>私の亡くなった祖母は外出時には車椅子を使っていたのですが、タクシーを拾おうとすると素通りされたそうなんです。トランクに車椅子を積むのは大変だとは思うのですが、この話を聞いた時は悲しかったですね。

 

 

――<平間>優しい運転手さんもいますが、当たり・ハズレがありますよね。このような問題は、街、企業として取り組まなければいけないことだと思います。

企業で介護車両を保有するのが大変なら、タクシー協会で1台保有して、無線連絡があったときに行くという方法でも良いかと思います。

 

 

――<車椅子ユーザーさんからのメール>タクシーにスルーされることは車椅子利用者にとってよく経験することです。

 

 

――<平間>そうなんですね・・・。車椅子ユーザーの方でも当たり前に過ごせる街づくりを企業レベルで取り組んでいってもらいたいですね。

 

ガチフク!次回のテーマは!

remember the 福祉×介護

-放送報告