放送報告

【第9回~福祉×楽しむことを諦めない-当たり前の生活とは?-~】「介護はこれからが、大変だ。 僕らが‘大’きく‘変’えていくからだ!!!」 世界で活躍する一介の介護福祉士 袖山卓也さん

2017/03/16

 

第9回ゲスト

 

「ガチフク!」第9回目は、平間氏の福祉熱に火をつけてくれた大先輩介護士である袖山卓也さんをゲストにお招きさせていただきました。

袖山さんは、介護歴約20年。全47都道府県で介護に携わり、本人曰く、現在は「世界の福祉をなんとかしようと海外でも活動を続けている“一介の介護福祉士”」だそうです。
平間氏と袖山さんとの出逢いは、まだ平間氏が介護業界で駆け出しの頃。「道外からすごい人が来たぞ!」と職場の先輩に誘われて、休みの日だったのにとしぶしぶ連れて行かれた講演会での出来事でした。そこでの袖山さんの公演に衝撃を受け、「介護とは」「福祉とは」という概念・考え方がガラッ!ドンッ!と変わり、まんまと袖山ウイルスに感染してしまったとのことです。

もちろん平間氏は「僕のターニングポイントになった、キーパーソンです!」とスタジオに向かう車の中から興奮MAX!「ガチフクに一緒に出ていただいているなんて、まるで何かの舞台に立っているような気分です!(←若干意味不明・笑)」と、いつもに増して福祉や介護に対する想いを熱くるしく語りまくる1時間生放送をお送りさせていただきました(笑)

 

 

 

Change the view!
~福祉×楽しむことを諦めない-当たり前の生活とは?-~

 介護はこれからが、大変だ。
僕らが‘’きく‘’えていくからだ!!!

何という生き物と一緒に暮らしてきたのですか?

 

――〈平間〉僕がこんなに大きな衝撃を受けた理由は、“そもそも介護って何なの?”という根本的なことについて、袖山さんに気付かされたからです。いわゆる三大介護である食事・入浴・排泄を支えるのが介護だとよくいわれているけれど、食事・入浴・排泄をするために生きている人はほとんどいない。そうじゃなくて、「“何がしたい”“誰といたい”“何が食べたい”という、生きている目標のための食事・入浴・排泄を支えるのが介護だ」という、当たり前のことに気付かせてくれたのが袖山さんなんです。

是非、袖山さんの言葉で、“介護とは?”ということについて、できたら事例なども踏まえて、ラジオの前の皆さんに伝えてくれませんか?

 

 

「介護とは?ということについてですが、数字で表して説明すると、逃げ道がなくなるんですよ。

食事・入浴・排泄をマンツーマンで完璧に手伝ったとしても、
食事1回につき1時間×朝昼晩の3回で、計3時間、
入浴1時間、
オムツ交換1回につき約10分×日中6回で計1時間、
合計5時間です。

人間は皆24時間生きていて、9時間睡眠をとります。
つまり、24-9=15時間を起きているということになります。

5時間はマンツーマンで完璧に介護したとしても、起きている15時間のうち15-5=10時間は放置していることになるのです

「15-5=10」こういう単純な計算をしないから、みなさんはそこに気が付かない。

僕は介護業界に飛び込む瞬間に、「実は、僕は介護を知らない」という現実を受け止めていた。だから、老人ホームに行って、たった一人のおじいさんの横に座って、プロの介護士の動きではなく、おじいさんの目線を一日追ったのです。
すると、なんと、おじいさんは三大介護をマンツーマンで受けていたのですけど、10時間はやることがなかったというわけなんです。そして、その間に言ってた言葉が、「ごめんなさい」と「ありがとう」のたった2つだけでした。それ以外の間はうなだれて寝ていたんです。

そこで、まず僕はここにスポットを当て、「この10時間って何なんだ?」と考えたとき、「まさにそっちの時間が人間が人生のために生きている時間やろ!」と気が付きました。僕らには休憩も含めて9時間労働する約10時間があり、小学生にだって勉強6時間と部活3時間があります。つまり、「この10時間のためにこそ人は生きている」「それを支えるのが介護士だということに普通に目覚めることができたのです

僕はその10時間をどうやって楽しんでもらうかということだけを追い求めてやってきました。だから、「その10時間の途中で、人間の生理現象としておしっこがしたくなるタイミングがあり、自分でできなくて困っている人がいたらお手伝いして差し上げるのは当然のことであり、そんなことの対価としてお金をもらうつもりはそもそもないのがプロの介護士だ」と僕は今も思っています」

 

 

――〈結〉かっこいい~!!!

 

――〈平間〉そうなんですよね!なかなか自力ではその目線を手に入れられない。だから、毎度毎度袖山さんは衝撃を与えてくれる人なんですよ。

僕が介護士福祉の資格をとって介護現場に入って一年目や二年目。介護のプロと呼ばれる立場になって、利用者さんにも「10円でももらえたらプロなんだぞ」と言われて、「しっかり介護をしなきゃな、と改めて思った」というところまではたどり着いた。

でも、とりあえずその行き着いた先が、デイサービスセンターで食事・入浴・排泄を支えて、レクリエーションに命をかける介護士だったんだよね、僕(笑) フロアーにあるピアノとかエレクトーンとかを勝手に引っ張り出して、千昌夫の『北国の春』を弾き語りして、怒られる、みたいなことをやってました(笑)

そして、それでどこかで満足していた自分がいましたね。食事・入浴・に関しては“完璧にこなす”という点に命を燃やしてしまっていました。だから、仕事に慣れれば慣れるほど利用者の痛みに気付けなくなっていくっていう状況が起こってしまっていました。実話なんですけど、僕が当時勤めていた老人ホームでは、トイレ介助をするときはカーテンを閉めるだけだったんですよ。結ちゃん、その時点で嫌でしょ?

 

――〈結〉そうですね、音が聞こえるし・・・。

 

――〈平間〉うん。音が聞こえるし、臭いも出るだろうしね。

でも、そういう空間の中で、おばあちゃんのトイレの手伝いを僕がするのが日常だった。しかも、座ってもらって、排泄の手伝いをして、まさにおばあちゃんが用を足しているその瞬間に、後ろでシャッとカーテンが開いて、「○号室の○○さんが~で、~だから」と業務連絡が入って、またシャッとカーテンが閉まるたりするのが当たり前だった。

それを見てなんかヤダなとは思っていたんだけど、やっぱりやり方を変えるべきだということに改めて気付かせてくれたのが袖山さんが教えてくれた袖山式介護です。

 

 

「ありがとうございます。
結局、僕はね、“何のために生きているのか”という質問をせずして介護に入る人の気持ちが理解できない。相手は生きている人間なんですよ。なりたくてなったわけじない身体を背負っていらっしゃいますけどね。その方々は生きてていいし、生きる目標があっていいわけです。その方々に何のために生きているのかということを柔らかい言葉できいてみると、「孫に会いたい」とか、「お墓参りに行きたい」とか、「○○のウナギが久しぶりに食べたい」とか、その程度の話が出てきます。僕は、これらが贅沢なことだとは思えない。「五体が自由なら勝手にやってる程度のことでしょ?」とさえ思います。それなのに、それすらも押し黙って「ありがとう」と「ごめんなさい」だけ言って死んでいくのがこの国の人々の最後なのか、というのがまず納得いかなかったんです。

だから、「何のために生きているのか」ということを質問せずに介護に臨んできた方がこの視聴者の中にもしいるのだとしたら、僕は逆にその方に質問したいことがあります。「何という生き物と一緒に暮らしてきたのですか?」と。それを考えることなくして三大介護に追われるというのは、食事・入浴・排泄を生き物に対して完璧にやっているところと同等の扱いを人間に対してしているということなのです。北海道にもありますよね。旭山というところに」

 

 

――〈平間〉・・・動物園。

 

 

介護は、動物に対する飼育とは違うんで!そんな単純なことに目がいかなくなってしまう人がいる。もっと言えば、愛情の化身みたいなこの国の代表のような連中がそこに目がいかなくなってしまうという業界ならば、その介護は根底からひっくり返さないといけない。だから、僕はその活動の一環としてたまたま北海道を訪れて、そこで平間くんにお会いしたんでしょうね。僕は今愛知県に住んでますから」

 

 

――〈平間〉当時から、袖山式介護における「当たり前のこと」である「福祉に対するマインド」や「介護に対するマインド」を、全国で何人くらいの介護士にばら撒いてきたんですか?

 

 

年間で100~150本の講演を10年間やってきましたセミナーだけでも、その機会×一万や十万っていう桁でやってますかねあと、施設の指導を含めるともっとですね

でも!足りないんですよ。だからまた新しいことを考え出しましてね、“新型のグローバルな福祉”というものです。明日それを午前中にセミナーという形で北海道で話させていただこうと思ってます」

 

 

 

 

どんな順番で服を着るの?
そこにも、その人の人生があるんです!

 

――〈平間〉僕が袖山さんの講演を聴きに行って、一番最初に聞いた話でまず衝撃を受けたんです。

 

「あ、それ僕が言いましょうか?」

 

――〈平間〉その方がいいですね!お願いいたします!

 

 

「はい。

ご自分がTシャツをどのような順番で着ているか、今すぐ胸の中で答えて欲しいです。
右袖→左袖→頭か、
左袖→右袖→頭か、
頭→右袖→左袖か、
頭→左袖→右袖か、
4分の1のどれかなんですけど。

どうぞ。

・・・たぶん、答えられる人はほとんどいないです。毎日やっているのに、です。これが答えです。

これが着替えという概念なんですよ。その人はそのやり方をずっとやってきてるのに、自分で答えられない。飽くまでその自分のことすらわからないのに、介護は他者のお手伝いをすることなんですよ

僕は子どもが3人おります。一番上が今18歳です。彼が2歳半くらいから靴を自分で履き始めて、ずっと右から履いているという事実を僕は知っています。ですので、彼が両腕を失うような事故に遭ったら、(両腕を移植するのが親としての本望ですが、それが叶わないならば)僕が右側から靴を履かせながら生きていきます(まぁ、僕が先に死んでしまうんですけどね)。

これが介護士の視点なんです。ちなみに、残業時間は右から履かせても左から履かせても一緒ですよ。このへんがわかって欲しいところなんです」

 

身のまわりの物

 

――〈平間〉いや~、そう、視点を変える!いつもは、食事とか心とか美容とかを、角度を変えて福祉目線で語るコーナーなんですけど、今日は介護に対してのイメージの角度をガラッと変えちゃいたいんです!
僕の角度を変えてくれたのが袖山さんであって、袖山さんのそのマインドが全国に広がって介護士たちに火がつくわけですよ。介護士たちに火がついた結果、その周りにいるおじいちゃんやおばあちゃんや障がい者の方々の人生が変わるんですよ!これ、本当に素敵だなと思っていて。

 

 

「そうですね。僕は手が二本しかないので、結局一人の人しか手伝うことができないという限界を知っています。そうすると、僕の想いが伝わって、その誰かが同じような想いで動いてくれると、そのその人の周りの高齢者をやっと支えることができるんですよね。そのためだけに日本中を回ってきたので、そう言っていただけるのが一番幸せです」

 

 

――〈平間〉袖山さんが伝えてくれることって、もちろん教科書に書いていないこと。教科書に書いていることは福祉制度、福祉の歴史、あと介護技術、おむつ交換の方法シーツ交換の方法。僕はそれらを学校で学んで、介護福祉士の資格を取って、現場という社会に出てきた。で、学んだそれらの技術を現場にぶつけながらやってきた。でも、それだけでは、油断したら介護作業員になっちゃうんですよ。

結ちゃん、自分がTシャツをどういう風に脱いでいるか答えられる?

 

――〈結〉脱ぐとき?

 

――〈平間〉うん。右袖から?左袖から?頭から?

 

――〈結〉私は、化粧を気にして頭から脱ぐよ。

 

――〈平間〉なるほどね。それが一人の方法。というか、一つの人生そこまで寄り添うのが介護なんじゃないの?って問いを、袖山さんがぶつけてくれたんですよ

 

 

「それは、身体の形がその動きに慣れるから、専門的にもその通りなんですよ。上着を右袖から着るか左袖から着るか、これも2分の1なんですけど、逆袖から着るとすごくやりづらいんです。それがちっちゃめのおしゃれな服だと、破れたりする場合だってあるんですよ。僕の年代ですらね。

で、高齢者や障がいをお持ちの方というのは、更に関節の稼働域の問題から、動かしづらい状態のお身体の人も多いです。ですので、それを教えられていない施設だと、朝は若いお兄ちゃんが来て右袖から着せてくれる、夕方は違うお兄ちゃんが左袖から着せてくれて、そのうち、また同じお兄ちゃんなのに今度は反対から着せてくれるなんてことが起こる。やりづらい(服が着づらい)介護を何でやらすねん!っていう話になるんですわ。

そんなことを、なぜ「ごめんなさい」と「ありがとう」だけ言いながら受け入れていかなければならないのか、と僕は思うんですよね

 

 

 

 

~ 3Kなんて言われるのは、大きなお世話!
100人担当したとしても笑って平気で介護ができるから
介護福祉士という介護のプロなんです。~

 

――〈平間〉そう。今の65歳以上の高齢者の介護を受けている人たちって、「ありがとう」ばかりなんです。きっと、その方たちが若かった頃って介護っていう制度はもちろん、概念さえもなかっただろうし、まさか自分が下の世話を他人に任せてしまうという状況なんてなかなか考えにくかったはずなんです。でも、2000年に介護保険っていう制度が出てきて、介護士さんがたくさん出てきて、他人が他人のトイレの世話をする状況が生まれた。下の世話を任せてしまうという事態に、「申し訳ない」「ごめんね」「ありがとう」「ありがとう」と言ってしまうようになってしまったと思うんです
だから、変な話、「や~、もうだりぃわこのじいちゃん」「もう帰りたいし」って気持ちでテキトーな感じでやったとしても、それでも「ありがとう」って言ってくれる方がいる現実が存在してしまう。自分が漏らしてしまったお便を人に替えられるのって、単純に、嫌なはずだよね。そういうところにズケズケと入ってしまわざるを得ないというのが介護の仕事だということを踏まえた上で介護に入るのか、その痛みに気付かずにただ淡々とおむつを変えていくのか。これって全然違うと思うんだよね。

それをわかっていると声かけ一つ変わってくるはずなんだよね。タオルをかけて陰部を隠すとかいう配慮も当たり前にできてくるし。ただ、それをしなくてもいいと思ってしまうくらい、現場が忙しいこともまた事実。

 

 

「そうですね。そして僕はその忙しいって言葉が嫌いです。だって、さっきの話の通りに、「早くビール飲みたいな」と思いながら人の裸触って心ここに在らずですよ?心が死んでる・亡くなってると書いて「忙しい」っていう字になりますけど、大嫌いな状態なんですよ、僕。

その代わりに、その繁忙極まりない状況をベストで表す言葉がないのかっていうと、ちゃんとあるんですよ。僕は「大変だ」って言葉を使います。物事を大きく変えるためには、大変なんです。だから、その現場を改革して、この介護という業界に光をさすということは大変なことなんです
でもその大変なことに挑んでいるということは諦めてないという証拠です。唯一の可能性として「まだ起こり得る」ということと向き合っているわけですから。一体なぜ忙しいと言って心を死なして高齢者の裸と向き合うのか、と思います。
だったら、逆に、涙してしまうかもしれないけれども、その痛みごと受け入れて心は思いっきり溢れさせていくべきだと僕は思っています。だから、まずもって一番嫌いなのは3Kという言葉です。もう、本当に大嫌いです!!!」

 

 

――〈平間〉3Kって聞いたことある?

 

――〈結〉何回もある・・・。

 

 

「キツい、厳しい、汚い、過酷だ、給料が安い・・・」

 

――〈平間〉あ、Kがそんなにいっぱい(笑)

 

 

「で、そういう場面で「人権の問題」って言葉をみんな偉そうに語るんですよ。だったら、綺麗事抜きにね、「僕がやってみようか?」っていつも言うんですよ。
例えば、障がいをお持ちで10歳で亡くなってしまうような進行性の病気の方も世の中にはおられるし、ご高齢期を迎えて世話にはなりたくないけど身体が動かない人もおられます。その人の目を見て「介護ってな、汚い仕事なんだよ」「給料が安くて割りに合わないから辞めようと思ってる」と言えるんですかね?「じゃあ、僕なんか生まれてこなきゃよかったですね」って思わせる以外に人に何を残すんですかね。

彼らがなりたくてなった身体じゃない。だから、綺麗事じゃなくて、本心から3Kというのが大嫌いなんです

介護と呼ばれている役割なんて、そもそも、やって当然のことでしょ。両腕を骨折して一週間とか一時的にでも腕が動かない友人が隣にいたら、手伝って飯くらい作るわけですよ、僕らは。

もっというと、100人担当したとしても笑って平気で介護ができるから介護福祉士という介護のプロなんです。3Kなどと言われるのは、大きなお世話なんですよ。」

 

 

――〈平間〉僕も、「栄ちゃん、よく介護やれるね」「介護って大変だよね」ってよく言われます。まぁ、確かに大変です。けれど、やっぱりさっきの話を出すと、みんな「あ!」って同じリアクションをするんですよね。

ある日ね、体調が悪くて便がすごいゆるくなっちゃっているおばあちゃんがいたから、詰め所の隣のベッドで寝てもらって熱を測ったりおむつ交換したりしていたんです。そのおばあちゃんは自分のズボン元がゆるくなったらすぐ自分のパンツの中に手を入れようとしちゃう癖があって、元々会話もなかなか入らない状態でもある人で。「あ~、ダメダメ、汚れちゃうよ」って他愛もない話とかをして誤魔化して他のことに注意を誘おう(いざなおう)としたりするんだけど、「やっぱり匂うし不快なのかな、じゃあおむつを替えてあげようかな」おむつ交換をすることにしたんです。
そして、僕が何かやろうとちょっとだけ目を離した瞬間、おばあちゃんがシュッとすかさずパンツの中に手を入れたんですよ。おばあちゃんの手が完全にパンツの中に入っちゃってて、「わぁ、汚れちゃう」って手をパンツから抜いた瞬間、ゆるゆるのお便がビュッと飛んで、俺のほっぺたと後ろの壁にビッビッってついたんです。

もちろん匂うし、綺麗なものではない。その事実に対して、「大変だ」「キツい」って感じる人もかもしれないんだけど、実は、もっとツラいのはおばあちゃんの方なんですよね。って話をするとやっぱりみんな「あ!」ってなります。その痛みに気付けるのがプロだなって教えてくれた人が、袖山さんなんです。

 

老後

 

 

 

 

~ 現状論に留まるのではなく、
理想論があるのかどうかが大事! ~

 

――〈平間〉でも、悔しいのが、その痛みに気付いて介護をしても、そうじゃなくても、どれだけ笑顔を引き出すことをやっても、笑顔を引き出さなくても、評価されないのが介護業界

例えば、飲食店とかだったら結構わかりやすくて、良いサービスをすればリピーターのお客様が増えて利益が上がったりしますよね。

それに対して、介護っていうのは、良いサービスをしても別にお客様は増えない。しかも、報酬が変わらない。このおじいちゃんおばあちゃんに対して良いことをして元気になった。よし!でも、元気になったから介護度が下がりました。介護度が下がるということは、介護保険制度での介護報酬が下がるということ。

つまりは、介護職っていうのは、頑張れば頑張るほど、サービスを良くすれば良くするほど、報酬が下がる。評価もされない・・・

これってどうなんでしょう?僕だけじゃなく、この矛盾を感じている介護士ってやっぱりいっぱいいると思うんですよね。今後介護とか福祉が世の中においてどうなっていくべきかということについても触れながら、袖山さんの意見を聞かせていただけますか?

 

 

「答えだけ言いましょうか?敢えて答えだけ言ってしまうと簡単なんですよ。

保険と呼ばれるものは全て三角形でできていまして、下の広いところが原資と呼ばれているところで、このケースでいうと「税金」が当てはまります。保険っていうのは、原資がたくさんあって、出て行く額の方が少ない場合に成立します。例えば、年金においては、たくさんの働く人が税金を払って、もらう人が少なかった頃は月20万ももらえていましたよね。今は、年金制度も介護保険制度もパンクしている状態なんです。

“介護保険のサービス従事者が本当に頑張ったら、高齢の方が自立できる=自分で暮らせるという状態まで戻すことができる”と仮定てみましましょう。
そうすると、介護保険制度のサービスを利用する人が減っていき、ゆくゆくは介護保険制度を利用する方がいなくなりますよね。

するとどうなるかというと、全員を元気にするということを介護で本当に突き詰めることができたとしたら、なんと、税金で国に納められている額はそのままなわけですから、国の予算から介護施設や介護奉仕に渡せる量は、理屈上は増えるんですよ

そうなると、介護職員の給料は、数学的には、2倍にできてしまうんです

だから本気で僕らが理想を追いかけて、介護が必要じゃない状態で最後まで健康で暮らしていける方たちを一人でも多く増やすというところまでやってしまえば、なんと、“介護保険を使う人はすごく減る、でも、税金は集まっているわけですから、「特別養護老人ホームで10名の方を10名の介護士がみても、月収40万」みたいなことが成立してしまう”んですよ。

ここが一番大事なことなんです。よくみんなお金がどうのとかニーズがどうのとか、現状論を話すんですけど、“じゃあ理想論があるのか?”というポイントがまず大事です。

 

 

 

 

~ 理想論のもとに現状分析をし、
教育・研修でしっかり伝える!
給料・人間関係・モチベーションについて ~

 

「人材不足の問題についても、僕は介護施設をつくっていても人材不足になったことがないんですよ。理由は簡単です。人材不足に陥る原因をちゃんと分析したからです。

辞めていく連中にしっかり質問していったら、3つの答えが挙がってきました。

ひとつは、給料が安い。
もうひとつは、人間関係がよくない。
もうひとつは、気持ちが萎えてしまってモチベーションが上がらない。

そこがわかると、次にその後ろにあるものを考えます。

給料を生み出そうとしたら、利益が必要なんですよ。

そして、人間関係をよくしようとしたら、チームワークやチームケアが必要になるんですよ。

そして、もうひとつ。
一番大切な、モチベーション。これを左右する背景にあるのは理念なんですよね。

人のモチベーションについてわかりやすい例え話を出しましょう。
僕は愛知県の出身なんですけど、愛知県には中日ドラゴンズという最下位のチームがあります(笑) 愛知県出身の甲子園出場者にドラフトがかかったときに、日本ハムからは年俸1億、中日からは年俸8000万でした。で、その高校生は、中日ドラゴンズを選びました。さぁ、この話を聞いても、皆さん何も驚きませんね。2000万も年収が減るのに、なぜでしょう?その高校生は「中日ドラゴンズのユニフォームを着て野球がやりたい」んですよね。このように、お金すらも凌駕する可能性がある、これがモチベーションなんですよ

介護という業界でそのことを知らしめることができるのかということが、すごく大事なんです。

僕はモチベーションの向上・維持の源を理念に乗せるようにしているんです。

「一回の人生に寄り添うんだぞ」「生きててよかったと言ってもらうために介護を駆使するんだ」という理念には人が集まりました

給料がよそと同じなら絶対こっち、もっといえば、下がってでもこっち、という選択をしてもらえるような理念を立ち上げたんです。

たいていの場合、まずここに目が行かないから、1万円プラスしてやろう、3000円プラスしてやろう、というちょっとしたお金の操作で介護士が残ってくれると思う方が多いんですけど、それだけでは逆に、2万円プラスされるところに行っちゃうんですよね。

で。もちろん、理想論じゃなく、利益の数字も上げなくてはいけない。

介護保険には「介護職員が5名以上もしくは10名以上」という最低人員の基準が必ず入ります。
ということは、5名もしくは10名で介護が回せると黒字になるような数字のセッティングがされているんですよ

ただ、介護職員に教育・研修をしっかり行わなければ、15名いなきゃできません、という現場状況になるんです。もっというと20名いなきゃできない現場だって実在します」

 

 

――〈平間〉技術不足が原因ですね。

 

 

「はい。そうなると、人件費が実質2倍も3倍もかかってしまう事態に陥ってしまうんですよね。僕は、介護保険適用基準の最低人員で現場を回せるスキルを介護職員にお渡しすることができます。そうすると、よその2倍の給料をお渡しできるという仕組みも構築できるわけです

 

 

――〈平間〉病院などには医療報酬、介護施設には介護報酬というのが国から施設におりている。だから、それぞれの病院、それぞれの介護施設には、それぞれ同じ法制度のもとに、ある程度変わらないパッケージのお金がおりてきてるはずなんですよね。それなのに、袖山さんは「給料を上げることができるだとか」「お金の回し方を変えることができる」っていうのは、やっぱり「経営スキル」の部分の差なんですかね?

 

 

「そうですね。でも、先程からお伝えしている通りに、

①しっかりした理念を培うことでモチベーションを上げ、

②最低人員で回せるというスキルを渡すことで利益・利益率を上げ、

③そして、法律的な介護の仕組みを教えることでチームケアが生まれて人間関係を構築する

のですよ。

こうやって、介護職を辞めてしまう要因の給料・人間関係・モチベーションの三拍子を全部倒せるのが介護の教育・研修なんです。でも、教育と研修に時間をかけている施設がほとんどないのが現状なんです」

 

 

――〈平間〉そうですね。外部研修とか内部研修とか、ほとんどないですよね。

 

 

「もしくは余裕がないというか。一人辞めてそれどころじゃないんだ、とか。で、誰かをなんとか入れて、また2日間しか経ってないのに一人立ちさせなきゃいけない、というような、後手後手な状況になってしまっている施設が多いんですよ。
僕は、介護における教育と研修は絶対の柱だと思っています。それをしっかりとやると、人員に不足することがなく利益や効率のいい施設がつくれたので。

あと、みなさん、やっぱり目先のお金っていうものに先に目が行ってしまって、なかなかそこにメスが入らないんですよ。それも大事なんですけど、何度も言うように、しっかりした理念と良い人間関係がなかったら人は辞めるんです」

 

 

――〈平間〉そうだよな~。だって、休みの日に研修に行こうだとか、休みの日に自分の時間とお金をはたいて講演会を聴きに行こうだとか、現状では、みんながなれるわけじゃないのも想像がつきます。なぜなら、介護の現場で本当に疲れてしまって「や~忙しい、忙しい」「や~疲れた」「や~腰痛い」「ヘルニアだ。病院か整骨院に行かなきゃ」ってなって、結果、「いや・・・今日は休日なんだから休もう」と。そこの自分の時間を使って研修に行こうと思える人が何割いるかっていうと、決して多くないはずです。

 

 

「そうなんですよ。例えば腰が痛くなるという事態も、先人たちがそうなってきたのを僕らは見てるわけですよ。先輩たちが、関節や筋を痛がってる、サポーター巻いてる、だのね。だからこそ、僕は介護士として、準備体操と整理体操とストレッチを怠ったことはないんですよね当たり前のことです身体を使ってお給料をもらうわけですから。でも、現状では、大多数のの介護士がそれすらもやらずに怪我をする。

腰を痛めない介護のスキルをちゃんと教えてあげる時間がどこかで不足しているんじゃないかな。だから、教育・研修で介護職の最初の入り口をしっかりしてあげることがやっぱり大切だと僕は思うんですよ」

 

 

――〈平間〉いや~、痛い痛い痛い痛い、ホント心が痛い!(笑) 本当に勤務前のストレッチは大事!たぶん結ちゃんもダンス踊る前って絶対アキレス腱伸ばしたりだとかストレッチをしたりだとかしてると思うんだけど。それこそ野球選手とかも準備運動は念入りだろうし。けれど、介護士がみんなそれをしてるかっていうと、たぶんできてないです・・・。

 

 

 

 

~ 日本の福祉や世界の福祉が良くなるために
僕は全部出します!
袖山式介護がウェブ上で学べるように! ~

 

「そうなんですよ。見す見す自分の身体を怪我してくださいって方へ追い込んでしまっているという事実もホントはあるんですよね。教育・研修で教えられてないということが可哀想なんですよ。

でも、それって本当に最初が肝心で。理想の介護のあるべき姿だったり、その入り方だったりを、トレーニングして差し上げた方が最終的に長持ちをしてこの業界を変えていく介護士を育成できると僕は思っているんで、最初にスタートの形を大切にしなきゃいけないですよね。

だから僕は、その教育・研修の一貫として、このセミナーとかで日本中を回っているんですよ。盗めるのもは全部盗んでください、というのが今の僕のカタチ。で、更に、そのための時間とお金がないからセミナーには行けません、という意見も本当にあったので、実は今、僕の介護技術を動画で無料で見放題っていうウェブサイトをつくってるんです。そうすると、スマホがこれだけ普及しているこの時代ならどこだって勉強できるだろ、と」

 

 

――〈平間〉そうですね!

 

 

「もっと言っていいですか?これ以上何が欲しいんですか?と。全部出しますよ。日本の福祉や世界の福祉が良くなるために僕は全部出すので、もうあとは何が欲しいのか教えてもらいたいくらいです。

「やるしかない!」というところへ良い意味で用意して差し上げたいんですよ。それを命懸けでやってきたのが僕の介護人生ですかね

 

 

――〈平間〉袖山さん!僕は袖山さんに介護の火をつけられて、最初の頃はホント袖山さんの言葉を自分の中で模倣して真似をして「こうなんだ!」とか言って介護をやってきたんです。
でも、そのうち、その袖山さんからもらった言葉が自分なりの解釈を経て自分の言葉になって、それが技術になってそれが現場におりていって、介護現場で病んだ後輩に自分の言葉で伝えることができて、モチベーションが上がってくれたこともあった、っていうのがあるんですけど・・・
それが今、動画で見れちゃう聴けちゃうなんて、なんて贅沢なことをしてくれるんですか!!!

 

袖山さんFacebookトップ画像

☆動画は袖山さんのFacebookページでも順次配信中☆

 

 

 

 

~ 袖山ウイルス感染者の活動事例報告
北海道札幌市平間栄一氏のケース ~

 

「平間くんは、僕のちょっとした言葉を拾ってくれて、どんな活動にそれを結びつけてるんですか?教えてください!興味があるんですよ」

 

 

――〈平間〉たまたまのタイミングで、障害をもった若い子たち3人がヘルパーを派遣する会社を立ち上げたんですよ。それをお手伝いするっていうことから、障害者福祉分野に関わり始めたんです。そこで僕がいつも口酸っぱく言ってるのが「楽しむことを諦めない」!!僕もわりと昔チャラチャラと遊んできた方なので・・・

 

「だいぶ、ね?(笑)」

 

――〈平間〉(笑)! 今は真面目ですけども!

 

「そうらしいですね(笑)」

 

 

――〈平間〉(笑) だから、本当に“楽しいこと”をしました。ボードやスキーをするのにわざわざ富良野まで行くことにして。でも、普通に行くだけじゃつまらないからと、バスを借りて、相乗りごっこしようぜ!って盛り上げて。そして、せっかくだからビデオ撮影してPV作ろうぜ!とか企画して。

いろんな遊びをしてきて、今福祉業界にいて、若い障がいを持った方が楽しいと思うもの・楽しみの選択肢があまりにも狭いと思ったんです。

人生は一回しかない。それは僕もそうだし、どんなお身体でもどんなお気持ちでも、やっぱり人生は一回しかない。っていう中で、何かできることはないかなっていう風にしてつくったのが『スポットウォーキングさっぽろ』っていう活動ですね。

スポットウォーキングパーティー20160626

 

 

「実際どんな感じで動いているんですか?」

 

 

――〈平間〉月一回、いろんな人が一緒に飯を食うんですよ。活動っていっても、休みの日の2~3時間を共有するだけなんですけど。
でも、そのなかで「あ、車イスってこんなに不便なんだ」とか「車イスに初めて乗ってみたけどこんなに曲がっちゃうんだ、怖いね」とかいう自然な気付きを街全体にばら蒔いていくんです。
毎回の参加者でディスカッションするからいろんな気付きが出てくるんです。いろんな気付きを街中が知る。福祉関係じゃない人がいろんな配慮ができるようになる。

「街を変えたい」「社会を変えたい」っていうんだけど、それはまず人々の意識を変えるってことだと思うんですよね

当たり前に身体の不自由な人が街にいるんだ、ラーメン食べてるんだ、っていう状況を作り出す。当たり前に楽しんでいる人たちの現状をいろんな人に知ってもらう、っていうのが僕の今の仕事かな。

 

 

「いいねぇ。なんかちょっとかっこいいね、今(笑) 初めてかっこいいなと思っちゃった(笑)」

 

――〈平間〉おしっ!(笑)

 

「いい活動!
僕、今はフィリピンとか海外にも月一回行って介護実技指導とかやってるんですけど、北海道の仕事は平間くんの声が掛からないと来ないっていうパターンにしようかなって今思っちゃったよ」

 

 

チンチンチーン!

※突然ベルをけたたましく鳴らす平間氏

 

 

「なんでやねん!ビックリした!」

 

――〈平間〉や、テンション上がっちゃって、目の前にあったから・・・。

 

「こんな道具あったのね(笑)

や、本当に、是非!年齢とかは関係ない。気持ちがあってやる気があって、この世の中をなんとかしたいと思っている人と組んで仕事をしたいといつも思っているので。で、そこは、分野を超えていくんで。だから、是非、平間くんの号令のもとだったら僕は北海道に住もうかなくらいの勢いですよ」

 

――〈平間〉・・・ありがとうございます!(涙)

 

「いや!ここはまたチンチンチーン!ってやるとこやん!(笑)」

 

――〈平間〉あはははははは!(笑)

 

「完璧な振りでしょ、今!(笑)」

 

――〈平間〉や、ラジオパーソナリティだっていうことを忘れて今感動してました!

 

――〈結〉あ~、平間くん、泣きそう(笑)

 

 

――〈平間〉や、そうなんですよ。行政とか福祉制度って、変えれることに絶対に限界があるんですよね。いわゆる、食事・入浴・排泄から最低限の生活を守る、っていうことが国がしてくれていること。でも、最低限の生活をするために生きている人って誰もいないわけなんですよ「美味しいものが食べたい」「酒が飲みたい」「どんな仕事がしたい」「誰かと一緒にいたい」これらのためにまず最低限の生活があるわけだから

 

 

「その通り!」

 

 

――〈平間〉その最低限を国が守ってくれるんだったら、じゃあ+αって誰がするんだ?民間で立ち上げるしかないんですよね。民間で立ち上げて、しかもその場に当事者が活躍できる場がある。そういう状況をつくりたい。

 

 

「いいねぇ!僕はそれに合わせて健康にスポットを当てた介護保険での新規事業をたくさん展開していくんですよ。もう動き出しているのがありましてね、明日の午前中に話そうかな~」

 

 

 

 

今週のスポットライト!

 介護職の離職率

 

――〈平間〉介護は離職率が高いと一般的によく言われています。でね、実際の離職率は何パーセントなのかなぁって、調べてみたんですよ。そしたらね、なんと、「介護福祉士は、約40パーセントが一年以内に辞める、業界にも残らない」という統計結果を発見してしまいました。

何事も理由が一番大事なので、それを調べてみたら、

一位は、職場の人間関係。

二位は、法人や施設の理念の在り方に不満があった。

三位は、他に良い仕事・職場があった。
つまりは、給料ですね。

さっき袖山さんもおっしゃってましたよね~。やっぱり結局これらが三大要因なんですね。

 

 

「そうなんですよ。逆にいうと、これら3つを潰してあげないと、恒久的に働き続けることは難しいってことなんですよね。いつまでたっても“キツい・汚い・給料が安い”って言われ続けていて、若者が目指したくない業界になってしまっているのを、どうにか打破しないといけないですね」

 

 

――〈平間〉その通りですね。打開策として、介護で頑張っている人たちがキラキラしてて活躍できているっていうのを発信するのはもちろん大事だと思うし、やりがいとか熱い部分っていうのをみんなに感じてもらうのもそうだと思うし・・・あとなんですかね?

 

「僕は、さっきお話させていただいた、“こうやればできるんだ”というやり方の全てと、やってきた事実と、やれているという現状とを、情報としてちゃんと教えてあげる、配信してあげることだと今は思っています。なので、介護技術を学べるウェブサイトをつくったんです。やっぱり教育・研修なんですよ。立ち返ると、ここしかない!

だから、良くしたいと思うんだったら、いかにいいものをそこへ落とし込むかということをみんなで考えてもらいたいですね。それを考えるのは、経営者でもいいんですけど、介護職でもいいんです!

 

 

――〈平間〉そうですね。教育・研修を受けた上でどう反映するか、どのようにその人の周りのおじいちゃんおばあちゃん障がいをもった人に還元できるか、どう人生に寄り添えるか、尽きないですからね。

それに、どんなに研修で「すごいなこの人!」と思っても、バタバタした現場に入ると結局何も変わらないってこともたくさんあるじゃないですか。僕の場合は、いわゆる袖山ウイルスってやつに感染した時は、幸いにも、たまたま職場みんなでの集団感染だったんです。当時働いていたデイサービスセンターの職員みんなに袖山さんの熱が伝わって、車イストイレに股間を隠すタオルが設置されたんです。股間を露にされた状態で当たり前にトイレ介助されているっていうことに対して、そうされている利用者さんの痛みに気付けなかったことに気づいたから、タオルを置くようになった。

タオル

 

 

――〈結〉タオルを置いたら利用者さんの反応変わった?

 

――〈平間〉反応ね、実は、そんなに変わらないんです。でも、変わらない理由が僕はあると思っています。なぜなら、露にされたとしても「ありがとう」だから。そうされたくない気持ちもあるんだけど、どんな介護をされても「申し訳ない」「ありがとう」って言ってくれる年代の方だから。

 

 

「補足でいくとですね、僕もそこは同じで、相手の痛みに配慮した介護をしても、最初の頃は反応がなかったというか、寧ろビックリされてたんですよ。僕は、下半身剥き出しで座ってる人を洋服全部着た僕が介護してるっていうのが普通におかしいと思ったので、タオルで股間を隠して差し上げるということをやったんですけど、先輩方がやってない時代だったんですよ。

そしたら、タオルをかけられることは+αのことであったけれど、その後にタオルをかけてもらえないときに「恥ずかしいという気持ちをもういっぺん思い出せた」っておばあさんには言われましたね。

僕がタオルをかけるまでは平気になっていたらしいのですよ、もはや。人間じゃなかったというか。それくらい深いことなんですよね。そこまでたどり着いてあげなきゃいけないんです。これは僕も勉強させられた話でしたね、本当に」

 

 

――〈平間〉そのマインドをみんなが持って仕事をしていくと介護業界が変わるし、ゆくゆくは、痛みだったり喜びだったりに気づけるようなキラキラした業界になったらいいですよね。

 

「そうだったら」じゃない、やるんだよ!一緒に!北海道マネージャー!

 

 

チンチンチーン!

 

 

――〈平間〉やっぱり熱い!!!一回袖山さんに植え付けられたマインドを後輩に伝えてその結果として介護を辞めなかったっていう出来事も実際にあったし、それを直接感じたい方は、明日!

 

『介護革新講演会』

9:30~2時間!
場所は、恵庭市民会館!

もう、申し込みしてなくてもいいです!来てください!!!

袖山さん1

『介護革命講演会』2016年8月11日(木)

 

 

 

 

――〈平間〉袖山さん、最後にこの一時間を通しての感想をいただいてもいいですか?

 

 

「もう、大感激です!本当に。特に僕のウイルスをわかってくれているというか、僕の色をわかってくれている人なので。呼んでいただいて来させていただくという今回、こんな幸せなことはないですね。

本当にありがとうございます!またお逢いしましょう!」

 

 

 

ガチフク!次回のテーマは!

remember the 福祉×介護

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