放送報告

【第7回~福祉×美~】「今の状態でも、今日楽しんで欲しい!」 POLAエステサロン『Peco×RY(ペコリー)』オーナーセラピスト 本多真弓さん

2017/03/15

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「ガチフク!」第7回目は、POLAエステサロン『Peco×RY(ペコリー)』オーナーセラピストである本多真弓さんをゲストにお招きさせていただきました。まるでペコちゃんのようにキュートで、太陽みたいなキラキラスマイルの持ち主です!

 

%e3%83%9a%e3%82%b3%e3%83%aa%e3%83%bcPOLAエステサロン『Peco×RY(ペコリー)』

Peco×RY(ペコリー)Facebookページ

 

本多さんは、POLAに入社して5年、店舗のオーナーになって2年半。もちろん、施術をしてくれるセラピストとしても現役で大活躍なさっています。

そして、なんと、本多さんのお店Peco×RY(ペコリー)』は、バリアフリー対応のエステサロンなんです!

 

――〈平間〉というのも、本多さん自身が車イス生活のご経験があるのですよね?

 

「そうなんです。神経の感覚麻痺で突然歩けなくなってしまって、過去に4ヶ月ほど車イス生活をしていたんですよ。何度も何度も治療を繰り返して、「もうこれ以上はできないよ」と言われてしまいましたが、それでも「あともう一回だけお願いします!」と治療に臨んだときに、脚の感覚が戻り始めたんです。今でも持病として神経麻痺と向き合っているんですけど、日常生活ではそうとはわからないくらいに歩けるようになりました。まさに奇跡の復活を果たせたんです!

その身体を“生かされた”と思って“どうやって自分で自分を活かそうかな”と考えたときに、“自分の身体のリハビリにもなるし、身体を無理なく駆使して施術するエステはちょうどよいのではないか”と思ったことが、POLA入社のきっかけになったんですよ。

まさか自分でお店を持つことになるとは思っていなかったですけどね。ずっとエステの仕事ができればいいな、と思います!」

 

――〈平間〉僕、見ての通り、エステに行ったことがなくて・・・お肌のケアとかをするところなのかな、とか、何となくのイメージで・・・。ピンとくるリスナーの皆さんもいるとは思うんですけど、エステってどんなところなのかを教えてくれますか?

 

「いろんなエステがあるのですけど、うちのPOLAのエステでは、リンパマッサージでの施術が中心になっています。なんだかしんどいな、なんだかだるいな、なんだか朝起きれないな、病気ではないのになんだかつらいな、というときってありませんか?そういうコンディションになってしまう原因のひとつとして、溜まっている老廃物をうまく身体の外に出せていない状態に陥っている、ということが考えられるんです。その老廃物を外に出してあげるお手伝いをして、本来の体質に戻して元気にしてあげるのがリンパマッサージなんですよ。

セレブが綺麗に磨きをかけたいから行く、とか、敷居が高いところだと思われがちなんですけど、そうじゃないんです。まぁ、私も昔はそう思ってたんですけど(笑)」

 

――〈平間〉そうそう!エステといえば、芸能人が通っているところってイメージ!

 

「(笑)!でも実際は、7割くらいの人が自分の身体のために体調管理や体質改善を目的として通っている人なんです。でもね、体調が良くなると、肌の調子も良くなるんです。つまり、自分の身体の根底的な次元から美しくなれるんですよ」

 

――〈平間〉美しくなりたい!!!(←※平間氏の発言です。)

 

「(笑)!!手稲のお店には、男性のお客様も来ていますよ。ニキビで悩んでいる人とか、腰が悪い人とか・・・」

 

――〈平間〉僕、腰がめっちゃ悪いんです!重度のぎっくり腰で2月に入院しちゃって・・・。椎間板が薄くなってしまったのが原因だったんです。しかも、薄くなった椎間板って、もう元に戻らないみたいで・・・。

福祉業界11年目なんですけど、老人ホームにいたときもあるし、毎日デイサービスで1日何十人もお風呂に入れ続けたこともあって、もう腰と背中はボロボロで・・・そんな症状も対象ですか?

 

「う~ん。筋肉の硬直している部分を柔らかくしていくような、普通のマッサージやさんとは違うんです。リンパマッサージでは、例えば、運動し過ぎてしんどいときに出る乳酸などが身体からうまく排出できなくなっているのを、流してあげたりします。そうすることで次の日にラクになっているというような、体質改善を目指して定期的に通うようなマッサージなんですよ」

 

――〈平間〉なるほど~。そのリンパマッサージのお店を3店舗展開されているんですよね?

 

「一応、4店舗あるんです(笑)そのうち、運営も含めてメインで手掛けているところが2店舗です。手稲駅直結の『Peco×RY(ペコリー)』と、今年の5月3日にアスティー45にオープンした店舗です。どちらでも、好きな方にどうぞ!というスタイルでやっています」

 

――〈平間〉そして、いろんな福祉関係のイベントでハンドマッサージブースを出店なさっていますよね。先日も、日本中からいろんな車椅子車両が集まってくる『車椅子フェスタ』に行ったら、本多さんがいらっしゃって。

 

「はい。あの時は、無料でハンドマッサージ(手へのリンパマッサージ)や、美容液を使ってハンドトリートメントをサービスしていました」

 

――〈平間〉そうそう!高そうなやつ!

 

「(笑)!はい、いい値段のものだったかもしれませんね~(笑)」

 

――〈平間〉そうなんですか~♪透きとおる感じがしましたもんね!女性は嬉しいだろうな。

 

「足の裏と同じで手にもツボがあるんですけど、そういえば平間さんは腰の部分のツボが詰まってましたね」

 

――〈平間〉そうそう。「腰悪いね」って言われてビックリしました。 でも、第一声は「手、ガサガサのボロボロだね」でしたけど(笑)

 

 

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Change the view!
~福祉×美~

 人生の“楽しみの素”を見つけよう!

~ 心と身体のバリアフリーエステサロン
『Peco×RY(ペコリー)』です!! ~

――〈平間〉「福祉」「障害者」「認知症」などというと、なんだか難くて、それこそ敷居が高いイメージを持たれがちなんです。でも、「福祉」の向こうにいるのは、飽く迄、生活者。“食”べることを楽しむことや、自分の“美”を磨くことも、同じくなんだか敷居が高いと思われがちでも、本来はみんな平等に満喫していいこと。だから、もっともっと極々当たり前のことなんだとわかれば、楽しむことを諦めないで済む。だから、楽しめる可能性や自分磨きができる可能性は普通にあるんだよ、って伝わる発信がしたいんです。

そこで、なぜ本多さんにガチフク!のゲスト出演をしていただきたかったのかというと、本多さんご自身が車椅子生活経験者だということはもちろんなのですが・・・お店のスタッフさんにも車椅子ユーザーがいらっしゃるんですよね?

 

「そうなんです!」

 

――〈平間〉だから、自ずとバリアフリーのエステサロンなんですよね!車椅子の方も是非!なんといっても実は『Peco×RY(ペコリー)』は、『車イスで入れる美味しいお店』に広告掲載するスタンスで協賛してくださっているエステサロンなんですから!

やっぱり、身体が不自由なお客様だったり、ご高齢のお客様って、普段からいらっしゃいますか?

 

「いらっしゃいますよ。あ、車椅子で大丈夫なフラットな店内なので、ベビーカーも大丈夫です。足を骨折したときでも大丈夫ですよ(笑)

・・・車椅子生活をしていたときにね、周りの皆さんが自分を見る目線が何だが違う気がする、と私はすごく感じていたんです。例えば、スーパーで知らない人が横切る時に、普通の人と行き違う時とは別の目線で見られているように感じることも多くて、“こういうふうになりたいわけじゃないのに”と思っていました。最初の1、2ヶ月は車椅子の運転も下手だし、落ち込んでいたので、もちろん自分の気持ちの問題もあって冷静に周りを見れていないところもあったのかもしれないんですけどね。

でも、もしかしたら車椅子とこれから一生付き合うかもしれない、と思ったときに、“これを個性としてどう動こうか”と、気持ちを切り替えられたタイミングもあったんです。でも、そのときもまた、“そうしたいのに、そういうふうに見てもらえない”と強く感じる場面がありました」

 

――〈平間〉見えない壁が現実にはあるんですよね。

 

「はい。そんな経験があったので、チカホのイベントに出店したときに、隣に出店していた、さーたーあんだぎーを売ってるお姉さんのお店に、フリーペーパー『車イスで入れる美味しいお店』が置いてあるのを発見したときに、すぐに見せていただいたんです。そのお店の中に車イスで入れるトイレがなくても、車イスで入れる一番近くのトイレまで表示してくれているから、自分の行動レベルによってお店が選べるので、すごい丁寧で感動したんです!そして、掲載されている写真から本当に楽しそうな雰囲気が伝わってきて。

思わず「これ、いただけますか?」と言ったら、お姉さんがすごく喜んでくれて、平間さんが来る予定があるから紹介したいと言ってくださったので、この出逢いに繋がったんです。

それ以来、店頭や出店先のイベントで、私もフリーペーパーをご案内させていただいています。

というのも、自分には“今の状態でも、今日楽しんで欲しい”という強い想いがあるんです。明日何が起きるかなんて、みんなわからない。私も病気がいつ再発するかわからないことを思うと、きっと危機感からなんですけど、“一日を充実させたいな”という気持ちが人一倍強くなってしまうんです。健常な人でも事故に遭うかもしれないし、もしかしたら震災が起こる可能性だってあります。本当に何が起きるかわからないので、明日やればいいや、ではなくて、寧ろ、一日を一日を“人生の楽しみ”に変えて欲しい

そんな私にとって、フリーペーパー『車イスで入れる美味しいお店』は、まさに“楽しみの素”ですよ!!!

スポットウォーキングのように“ラインを引かないで一緒にどう楽しむか”を、私たちもエステを通して的を得ていきたいと思っています。

身体が動く人でも、車イスでも、心が疲れてても、もちろん元気な人でも、『Peco×RY(ペコリー)』に来たときには必ず異次元に行けるというか、リラックスしてもらえる空気感を大切にしたいと思っています。だから、その時間だけは、そのお客様だけに徹底して向き合って施術しています!モットーは、心と身体のバリアフリー!!!

 

 

~“道”を知ることができたときに人は本当に心が開ける~

「6月26日のスポットウォーキングさっぽろの記念パーティーにもお邪魔させていただきました。会場の右奥の角のところにハンドマッサージブースを出店させていただいたんです。みんな最初は「何だろう?」って様子を見てたんですけど、一人やり始めたら、女性も男性もみんな「私も!」「自分も!」って。楽しむ能力が連鎖していました。みなさん、楽しむことが本当に得意ですよね!!

車イスユーザーさんやそのお連れさんって手をすごく使うので、みなさんの手はすごく疲れていたりむくんだりしていました。片方の手の施術が終わった時点で比較してみたら、左右の手の大きさや色までが全然違っていたんです。通常のイベントでのお客様よりも、左右差の出方がすごかったですね。

ここだけの話ですが、あの時期はジューンブライドで休み無く仕事していたので、空を見る余裕さえなくて。スポットウォーキング記念パーティーでは、実はみんなの仲間に入りたくて羨ましい気分だったんですよ(笑)

 

――〈平間〉スポットウォーキングの記念パーティーも、みんなずっと一緒に大笑いしていて、何が健常で何が障がいかわからなくなるほどで。それが当たり前な世の中になって欲しい。でも、それができるのは法律や制度を整えることが先行する行政サービスの領域じゃない。現実を変えていけるのは、飽く迄も、実際の生活者たちである民間からの動きなんです!

 

「うんうん、変えられないものなんてない。肌質だって、諦めなくていいんです!例えば、敏感肌の人は、自分はそういう体質なんだと思い込んでいることが多いのですけど、実は敏感肌は、一生変わらない体質ではないんです。人によっては、洗顔のやり方を少し変えるだけで肌ベースが変わったりするんです」

 

――〈平間〉あ、僕、ゴシゴシ洗います!洗った気がしないんだもん。

――〈結-Yu-〉顔が黒いからじゃ・・・

――〈平間〉肌の色の問題じゃないし!(笑)

 

「(笑)!肌はちょっとしたきっかけで変わるんだよ、ということがわかったら、ちゃんと自分でも毎日の肌ケアを意識していけるんですよね」

 

――〈平間〉今までそうだったから、という理由で諦めてしまうパターンがほとんどなんです。 “自分は車イスユーザーだから、今までエステに行けなかった。だからこれからもそうだろう”とかね。

「実はそうじゃないんだよ!」ってスポットウォーキングを通してどんどん発信していきたい。「あ、実はできるんだ!」って、“道”を知ることができたときに人は本当に心が開けるんです。

スポットウォーキングパーティー20160626

 

 

みんなの声をカタチにしていくのが一番!

「私は車イス生活を実際に経験して初めてここまで思えるようになったのですが、平間さんは身体が悪いわけではないのにそこまでの気持ちになれてすごいですね」

 

――〈平間〉僕は生まれてきてから五体満足で、交通事故に遭って車イス生活になったこともないです。でも、福祉関係の仕事を11年もしているので、お客様をはじめ、僕の周りには車イスユーザーはとても多いんです。

よさこいチームに所属していた時期もあって、ヒラマックスって呼ばれてて、「バーン!!!」ってバッチバチ踊ってたんですよ。

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そのよさこいチームは、障がい者の当事者団体である「DPI(Disabled People’s International(障害者インターナショナル))」の札幌の会の活動の一環としている『動夢舞(どんまい)』ってチームだったんです。チームの歴史は15年くらいかな。だから、車イスの若者が30人くらいいて、車イスならではのサーッっていう流れるような動きを活かしてフォーメーションで魅せたりして、すごくカッコいいんですよ。

(↑5年前の『動夢舞(どんまい)』 この中にヒラマックスが?!)

 

 

――〈結-Yu-〉で、その中でどういう風に踊ってたの?

 

――〈平間〉え?「バーン!」って!

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――〈平間〉・・・やらせたいだけでしょ(笑)

 

「(笑)!!!」

 

――〈平間〉その活動の中で車イスの友達が増えていきました。そして、みんないろんな障がいの当事者で、耳が聞こえない友達もできて、ジェスチャーとか笑顔とかアイコンタクトで、踊って楽しいねって通じ合って嬉しかったんですよね。コミュニケーションおける言葉のはたらきって3割くらいだっていわれてて、目線だったりジェスチャーだったり表情だったり、ノンバーバルコミュニケーションと呼ばれる要素の方がほとんどなんですよ。

学生時代に手話や指文字も勉強したんですけど、僕は生活レベルにまで落とし込めてないから、結局、携帯電話で文字を打ってやりとりして、「何なに?」「それそれ!」って指差し合って一緒に笑ったりして。

そんな中で僕が当たり前だと思ってきたことが当たり前じゃない人もたくさんいるんだって知っていきました。そして、僕も含めてみんなが、人生は1回しかないし、その歳である現在も“今”しかないから、身体が不自由だったり認知症だったりしようが、じいちゃんだろうがばあちゃんだろうが、それぞれの状況の中で楽しむこと自体を諦めることはすっごいもったいないことだって痛感するようになったんですよね。

そこで、2009年くらいから、『ひらまるが福祉を熱苦しく語ってみるブログ』というブログでいろいろ語っていたんです。でも「キミが身体不自由じゃないから、結局エゴでしょ?」とバッシングを受けた時期もあって。その時、単純に「そうだな」って思って、「だったら“俺の仕事” って何だろう?」って考えたとき、“当事者の活躍や笑顔を発信すること・発信を手伝うことかな”っていう答えを見つけたんです。


当事者目線に寄り添うことはできても、決して当事者目線にはなることはできない

それでは説得力がなくて悔しい。

だったら、みんなの声をカタチにしていくのが一番だ!ってね。
そこで、車イスの某イケメンと出逢って、街中や施設で「ここ不便だね」って車イスユーザーからボソッと出るつぶやきをいろんな人と共有できるように発信していこうと『スポットウォーキングさっぽろ』を一緒に立ち上げるに至ったんですよ。

おしゃれも、音楽も、自分磨きも、身体が不自由だからという理由で諦める必要はない。諦めないで輝いている人を見せてあげて、それに倣って環境を整えてあげることで、楽しむことを諦めない人がどんどん増えていくといいなと思っています。

 

 

 

今週のスポットライト!

 津久井やまゆり園

――〈平間〉今回は、最近ニュースでももちきりの話です。メディアによって様々な取り上げられ方をしている、「相模原障害者施設殺傷事件」です。

戦後に起こった事件の中で、一度に殺害された人数が最大だという事件となってしまったそうです。それが障害者施設で起きた事件だなんて、心が痛んで仕方ありません。

施設の状況を調べてみると、入居者8人で1ユニットを組む体制で、それが20ユニット可能な160人定員の知的障害者施設に149人が入居していたそうです。そのうちの約8割の149人が、介護レベル最重度である区分6の入居者で、区分5の入居者は31人、区分4の入居者は3人だったとのこと。そして犯人は、最重度の入居者から次々と殺害していったとのことです。犯人は、刺青がばれてクビになったという、その施設の元職員だそうです。

知的障害者レベルはIQの数字に基づいて医師の判断によって決められるものなのですが、自分で物事を判断できなかったり感じたことを伝えたりすることさえも儘ならないような最重度の入居者からターゲットにしていったということに遺憾をおぼえます。

本人だって自ら望んで施設に住んでいるわけじゃない。家族だって、いろんな想いはあるだろうけど、自分の力じゃ面倒を見切れなくて施設にあずける選択しかなくなってしまう場合だってあって、施設に住んで欲しくて施設に入れているわけではないパターンがほとんどで。

つい最近も、老人ホームで布団に火をつけておばあちゃんが亡くなってしまった事件とか、介護中に身体を支えずに落下させてしまった事件とかを耳にしましたし、ここ数年で介護現場のいろんなニュースが報道されています。

それらのニュースに対して「酷い!」と反応して終わるのではなく、「じゃあこれからどうすればいいのだろう?」というところまで繋げなければいけないと僕は思っています。

確かにいろんな感情がよぎりますが、ニュースに耳を傾けていると、スポットが当てられていない部分もあるだろうな、という想いにもなります。それは、“その人たちが働いていた環境って、どんな状況だったのだろうか”という部分です。

“施設職員を精神的に支える組織体制はどうなっていたのだろうか”というところも含めて考えていかないといけないと僕は思っているんです。

介護現場には、サービス利用者さんや施設入居者さんたち一人一人において、“生活している人としての暮らし”があって、“それぞれの人生”があります。それをどう支えていこう?そのために、その人についての情報をどう引き出していこう?という次元まで考えて、その人の人生に寄り添って、人と人として接して仕事をしています、という職員さん。

一方で、決められた介護作業をして、決められた業務をこなして、決められた記録をつけて一日が終わり。それをひたすら毎日続けるためだけに、決められた職場に、決められた時間に行って決められた時間に帰るだけ、という職員さん。

この両者では、福祉従事者としての意識ももちろん、その人自身の人生の意識レベルも全然違ってくるはずだと僕は思うんですよね。

 

「うちのエステでも、POLAで決められた技術を用いて施術するのですけど、人間対人間の触れ合いの中でのサービスなので、一人一人のセラピストの意識や考え方が大切になってきます。そのお客様へ対する特別な想いも影響しているように見えて、相性のようなものを感じるときもあります。どこまでの想いで仕事をするのかというのはそれぞれに違ったりするので、どうやってそのマインドを共有していこうかと日々勉強中です。

どの仕事でも同じだと思いますけど、想いを込めて仕事をするって大事ですよね。エステも相手の身体に直接触れる仕事なので、一対一で寄り添う感覚があります。そういう意味では介護に近いところもあるのかな。相手や仕事に対する想いがどこまで施術に乗るかというところを意識し続けていきたいです」

 

――〈平間〉持続性において差が出てきたりしますよね。瞬発的なノリでいけるものと、長く関係性を育んでいくものと。人対人だけじゃなく、例えば何かの職人さんだって、使い手への配慮を込めることで対価に繋がる場合も多いはずだし。

でも、実は、福祉や介護って、その配慮が評価に繋がらない仕事なんです。その人の過去の人生に触れることができて、休日の過ごし方もわかって、じゃあこんなことをやったら楽しんでくれるんじゃないかと考えて、それを実践して、心から喜んでもらえたとしても・・・それでも、何も変わらないんです。寧ろ、利用者さんが元気になったら、介護報酬の単価は落ちてしまいます。介護保険の点数が減って、国から施設に落ちるお金が減額してしまうからです。

どんなに想いを込めて仕事をしても、利用者さんの笑顔をどれだけ引き出したとしても・・・介護従事者の報酬は一向に増えない。そうなると、悲しいけれど、ラクしてしまう人間も出てきてしまうのが現実なんです。

 

「なるほど・・・。参考になればいいのですけど、エステでは、すごい身体がラクになってすごいキレイになると、お客様は最後はエステ通いを卒業なさいます。自分本来の体質に戻れて、あとは生活の中で自分の力でケアできるようになるところまで導くのがセラピストの役目だからです。

だから、そのお客様が来なくなるからテキトーに施術するとかはないです。卒業後にも、自分へのご褒美としてたまに来てくださるお客様もいらっしゃいますしね。まだまだ何か足りないところがあるんじゃないかな、と丁寧に省みたりして、いろんな想いでお店を運営しています。お客様が無事に卒業されたら、また新しく出逢うお客様への想いに切り替えて頑張り続けるのみです!

 

 

では、介護の場面における“卒業”そして“ゴール”とは何なのか・・・。とても深いテーマに繋がっていきそうな、元気で明るいペコちゃんとの密度の濃いトークをお送りした第7回放送でした。

 

 

 

 

 

ガチフク!次回のテーマは!

remember the 福祉×介護

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