放送報告

【第2回放送~福祉×スポーツ~】「“ダメならやめる”ではなく、“ダメなら解決策を考えよう!”」 株式会社アイ・サム 石黒会長

2017/03/15

20160622第二回放送石黒会長

「ガチフク!」第2回目は、株式会社アイ・サム創業者である石黒会長をゲストにお招きさせていただきました。株式会社アイ・サムは、札幌市中央区に所在し、スポーツイベントの計測業務を全国で行っている会社です。マラソン大会、自転車競技、トライアスロン、クロスカントリーなど、様々な競技の大会のタイムの計測をしています。また、株式会社アイ・サムは、他にも、大会エントリーセンター業務やイベント企画・運営などもしています。

「ガチフク!」メインパーソナリティー平間栄一氏と石黒会長の出逢いも、株式会社アイ・サムが企画・運営そして計測をしている大会「さっぽろトリム&ラン」でした。

 

 

20160622第二回放送2

 

20160622第二回放送資料3

 

 

 

 

Change the view!
~福祉×スポーツ~

「さっぽろトリム&ラン」

~ トリムマラソンという競技との出逢い ~

石黒会長がトリムマラソンという競技に出逢い、心惹かれた一番の理由は、“誰にでも優勝のチャンスがある”からだとのことです。
予め自己申告したタイムと実際にゴールしたタイムの時間差で勝負するのがトリムマラソン。どれだけ速く走ろうが、どれだけゆっくり走ろうが、自分で申告したタイムにどれだけ近いかで優勝が決まります。

それまで、ルールに従ってタイムを競う場ばかりで計測をしていた石黒会長は、ストレスで張り詰めた雰囲気とは対極の、ニコニコしたトリムマラソンの場の空気に感動したのだそうです

 

 

 

~ 福祉に特化した企画だったわけじゃない ~

 

そこで生まれてきたのが、「さっぽろトリム&ラン」
ビギナーランナーさんをターゲットに、「自分には無理だと勝手に判断しないでほしい」「ここから第一歩を始めてほしい」「いろんな人が集えるマラソン大会を」という想いを込めたユニファイドマラソン大会です。

今年2016年6月12日は、第10回目の開催となり、高齢者やキッズやベビーカーでの参加者を含めた約1,000名のランナーさんが集まりました。おそらく日本一の規模のユニファイドマラソンになったのだとのこと。

そのうち、障がいをもった人の参加者は約150名。脚に障がいがある人、視覚に障がいのある人、盲導犬を連れた人、車椅子の人など、さまざまなランナーさんがいて、トリムだけではなくマラソンの部でも快走を披露したランナーさんもいらっしゃったそうです。

「福祉に特化したマラソン企画をしたわけではなかったんです」という石黒会長。それは逆に、改まった仰々しい福祉意識を持たなくても、石黒会長の想いの真摯さがどんどん伝わって、たくさんの人が共鳴して、本当に誰もが参加できるマラソン大会が現実化してきた証拠ですね。

 
 

 
 

~ 前代未聞!マラソントラック内に現れた障がい者ランナー用駐車場 ~

 

一般的に、コースでの車椅子との並走は危険だと認識されています。「さっぽろトリム&ラン」でも、もちろんいろんな課題を乗り越えながら企画・運営が進められています。今年も、25回以上にわたり、福祉の当事者団体さんと綿密に打合せを重ねてきたのだとか。

想いを伝えて企画を進めていくときに、定まった企画に従ってもらうだけならとてもラクだっただろうと話す石黒会長。

「それでも、当事者さんたちの想いを現場に反映する際に、自然に、お互い努力する姿勢が生まれていた。いかに排除しないか、いかに削らないか、という方向にみんなが動いていた」のだそう。

今年は障がい者部門のエントリーセンターを設置し、より親身に迅速に対応できるスタッフさんが配置され、そしてなんと、当日、会場である真駒内セキスイハイムスタジアムのマラソントラック内に、障害者専用駐車場をつくってしまったのだとか。

「野外の駐車場に着いてからマラソントラックに行くまでに、段差や階段が多いという声があって。マラソントラック内に駐車場をつくるということは会場側も初めてだったそうですが、やればできました」と笑顔で話す石黒会長。

確かに、イベントの設営時には搬入口から車が出入りするのも考えればわかりますが、そのまま会場内に駐車場をつくってしまうなんて・・・さすがです!

 

 

20160622第二回放送資料1 

 
 
 

~ 改めて実感。スポーツには壁がない ~

 

そして不思議なことに、クレームは一切出たことがないのだそう。

「というのも、クレームではなく、“もっと~してくれたら~できます”というような、ポジティブな要望がたくさん届けられるからです。一緒にスタートラインに立つことは普通のことだという認識が広がってきてくれているようで嬉しいです。コースでも、お互いに気遣いしながら走っているのが伝わってきます。新しいかたちのスポーツマンシップが芽生えているのかな」と語る石黒会長。

この言葉は、スポーツの場面だけではなく、日常生活の場面でも当てはまることですね。石黒会長の大きな器から溢れる“無意識だからこその本物のバリアフリー”な熱い想いに触れさせていただいた贅沢な時間でした。

 

20160622第二回放送資料5

 

 

 

 

今週のスポットライト!

2020年東京パラリンピック

 

障がい者スポーツの話題について、もう少し話題を膨らましてみましょう。2020年東京でオリンピックが開催される際、もちろん東京パラリンピックも開催されます。ということは、2020年は、世界中の障がい者スポーツマンが日本の東京に注目するという、すごい機会なんです。

パラリンピックには何種目のどんな競技があるのか、みなさん知っていますか?

東京パラリンピックで実施されるのは22競技。陸上、アーチェリー、ボッチャ、馬術、ゴールボール、パワーリフティング、ボート、射撃、シッティングバレーボール、競泳、卓球、トライアスロン、車椅子バスケットボール、ウィルチェアラグビー(車椅子ラグビー)、車椅子テニス、カヌー、自転車、視覚障がい者5人制サッカー、柔道、車椅子フェンシングのほか、バドミントンとテコンドーが東京パラリンピックから初めて種目入りしました。

 

平間氏も、車椅子バスケットボールに挑戦してみたことがあるそうですが・・・「腕が4本ないと無理です!ボールを持ったら車椅子を漕げない!車椅子を漕ぐと、ドリブルができない!」・・・確かに(笑)

それに、容赦なくぶつかり合ったり、転倒したり、普通のバスケットボールと変わらないのだとか。ちなみに、車椅子バスケットボール用の車椅子と、陸上競技用の車椅子は全く違う構造のものなのだそう。全然知らないことだらけでビックリしました。

 

 

20160622第二回放送資料4

 

 

そんなわけで、次回の「ガチフク!」第三回目のゲストには、車椅子アスリートの女の子、新田のんのさんをお招きする予定です。なんと、新田さんは国体2種目の覇者。車椅子スポーツについて、アスリート本人にしかわからないことを教えてもらっちゃいましょう。

ガチフク!次回のテーマは!

remember the 福祉×介護

-放送報告
-, , ,